勉強方法は王道に勝るものなし
NHKラジオ講座テキストの「読者からのおたより」に、このような投稿がありました。
「誕生日に独検合格通知!最高のプレゼントです。
先日、私の80回目の誕生日に、独検2級の合格通知が届きました。
とにもかくにも合格できたのは、1 ドイツ語講座を毎回聴いていること 2 時間を見つけてテキストの音読をしていること 3 少し難解な長文と格闘してきたこと 4 楽しく勉強していること、だと思っています。」
すごいの一言しかありませんでした。
御年80歳の方が、英語以外の外国語をこんなにがんばって勉強してる!!
語学に年齢は関係ないと思いますが、こういうのを見ると、もうすごく励みになります。
その方が何年勉強されているかは存じ上げませんが、独学でドイツ語を学び、今は準1級を目指している…。
そして気になったのは、そこに書かれた4つの点。
「毎回聞く、音読をする、長文と格闘、楽しくやる。」
どれも語学学習に必要なことばかり。誰もが一度は聞いたことがある勉強法。目新しいものは一つも書かれていません。
語学学習に、斬新なものなどないのです。
勉強方法なんて、ほとんどの人が知っていることばかりです。いわゆる「王道」です。
でも、それを続けられる人がどれほどいるか。
〇〇が大事!と言われたり、〇〇をやれば合格する!スコア上がる!と言われても、「そうだよね~。」と思うだけで、実践していない人がほとんど。
できない、ではなくて「してない」。
その方はそれらを実践して、合格を手に入れた。本当に素晴らしいです。
人は理屈で納得し、感情で行動する生き物です。
だから、これがいいよ~と勧められても、納得はするけど実践はしない。
感情が動かされていないからです。感情が動かされない理由は2つ。
1 勧められたもの自体が、あまりよさそうではない。
2 本当にいいものだとしても、自分にそこまでのモチベーションがない。
このどちらかです。
そして語学学習においては、たいていの勉強法が「それなりに成果が出るいいもの」だと思うので、実践しない理由は2の方にあるのではないでしょうか。
モチベーション、つまりやる気がないということ。
心底やりたい、がんばりたいと思ってないから、手が出ない。
そこ振り切って、とりあえずでいいから、えいっ!ってやってみる。
王道を行きましょう。
考えていたものと違う結果になったり、新たな視点で勉強を捉えることができたりします。
これも、コンフォートゾーンから抜け出す方法のひとつです。
居心地のいいところでぬくぬくしていても、語学力はアップしません。
冒頭の80歳の方もおっしゃってます。「少し難解な長文と格闘してきた」と。
それこそが勉強。脳みそにシワよせまくって、汗かきながらやるのが、勉強、学び。
だから終わりがなくて、面白い、やめられない。まさに生涯学習です。