最初からできることなんてない

 

オンライン英会話を始めた当初は冷や汗ばかりでした。

 

まず外国人と日常的に話すことに慣れていなかったため、完全に先生のペース。一方的にガンガン話されて、いつの間にか聞き役に徹していました。あっという間の25分。

最初はフリートークを選んでいたのですが、話題にも困るし、相手に話持っていかれてしまうし、と散々だったため、よし!話題を変えよう!と5分間ディスカッションに変更。

 

5分間ディスカッションとは、100のテーマの中から好きなトピックを選び、先生がそれについて質問をしてくれるので生徒が答えるというものです。

これなら、生徒が答える役だから私がたくさん話せる!と意気込んで臨みました。

 

ところが、いざ始めてみると

先生「日本でのクリスマスや年末年始の過ごし方は?」

私「日本では多くの人にとっては宗教的な意味よりもイベントという感じ。プレゼント交換したりパーティーしたり…。」

と話している最中で遮られ

先生「そうなのね!私もパーティー大好きよ。私のクリスマスの過ごし方はね…(以下続く)」

 

…結局、こんな風に先生に主導権を握られてしまうことはしょっちゅうでした。私がつまりながら考えながら話していたり、話題によっては乏しい回答しかできなかったりしたからだと思います。

 

ああ、英会話のCMのようにいきなり楽しく会話なんてできない、と絶望する日々。

それが実力を知る道しるべとなりました。苦しかったけど、毎日続けないと進歩もないし見えてくるものもない。その思いで必死にとにかく受講しました。

時に、単純にしゃべりすぎでしょう!と思える先生にも当たりましたが、私が先生を超えるたくさん話そう!という意気込みのもと、事前に話すトピックについて調べておいたりと自分なりに工夫しながら受講し続けました。

 

その後、私の文法や発音の弱点を的確に指摘し助言をくれる先生と出逢うことができ、とてもいい先生だったので2年間受講しました。その頃には、自分の言いたいことや質問も先生に対してきちんと投げかけられるようになり、ようやく「話せる」力がついてきたと実感し始めました。

 

模索しながらではありますが、とにかくしつこさを持ち続けて続けること。そうすると、自分の中にも変化や発見が必ずあります。

 

最初からできることなんてない、でもとにかくやり続ける。

諦めない気持ち、継続する意思。いつでもこの2つが最後は功を奏します。