【徹底分析】音読が英語力アップに効果的な理由と私の実践方法

 

はじめに

 

ここでは、私がTOEICスコア500台だった頃、英語やり直し当初に実践した音読方法を紹介します。

「TOEICを始めよう!」

と意気込んだ私が最初に取り組んだことは、音読でした。

それには理由があります。

英語の勉強を再開するにあたり、英語勉強法などの本もいくつか読み漁りました。

その中で見つけた言葉。

「英語上達完全マップ」(ベレ出版)より引用)

「英語が身につかない原因は、才能がないためではなく、ただ効果的なメソッドに従って十分なトレーニングを積んでいないということ尽きます。英語力をつけるための基本法則は極めて単純なものです。「意味・文構造を理解できる英文を処理しながら一つでも多く自分の中に取り入れ、英語の文法・構文に則った文を一つでも多く作る」ということを行えばいいのです」

英語を話せるようになるにのに必要なのは、能力でも才能でもない。

ただ純粋に、

「正しいトレーニング」

だということなのです。

 

音読を実践する上での重要ポイント

 

そして、音読教材の一つとして私が愛用している、

「毎日の英文法 頭の中に「英語のパターン」をつくる」(朝日新聞出版)

のなかに、音読の実践ポイントが次のように書かれています。

 

1 文法・構文は基本的なものをマスターしてから、より高度で複雑なものに取りかかる。

2 勘や推測に頼らない、文構造をしっかりと把握する読み方を身につける。

3 学んだことを「わかる」だけでなく「できる」ようにする。

4 「わかっていること」を「できる」ようにするために声を出す。

5 一気の暗記をせず、軽い繰り返しによる刷り込みで知識を技術にかえる。

 

ここまで読んだ私は大いに納得し、音読の効果についても調べてみました。

 

なぜ音読が英語学習に効果があるのか?

 

それは、英語を話せるようになるには、

「文構造・意味が理解できる文を、自動化されるまで何度も出し入れすること」

が必要だからです。

じーーっと動かずに音だけを聞いていても、英語は言葉ですから、

「話せる」

ようにはなりません。

実際、音読経験者も言われていますし、私も体験したことですが、音読は英語能力向上において、あらゆる面に効果があります。

音読は、

「英文を理解しながら、繰り返し自分の口から発していく」

こと。

なんとなくおわかりかと思いますが、これは勉強というより、

「トレーニング」

です。

このトレーニングが、

「英語を英語の語順で受け入れる英語脳に変え、英語の基礎力を総合的に高めてくれる」

ことにつながるのです。

 

音読を実践して率直に感じたこと

 

音読を始めてから3ヶ月、いや1ヶ月ほど経った頃。

何が起こってくるかというと、まず起こるのは脳の活性化でした。

「普段使わない筋肉」

をたくさん使うからでしょうか。

脳がスッキリしてくるのを感じました。

次に、口に英語がだんだん馴染んでくるということ。

何度も聞いて読んでいるので、テキストの内容を完璧に理解できるようになるということ。

リスニング力のみならず、単語力・読解力も上がること。

体感として、

「基礎力がついてきた」

ことを感じ始めました。

それでは、いよいよ私が実践した音読方法をご紹介していきます!

 

私が英語やり直し当初に実践した音読の方法

 

ここから、私が実際にやっていた音読方法を教材とともにご紹介します。

 

1 使用した教材

 

「英会話・ぜったい・音読 【入門編】」(講談社インターナショナル))

「英会話・ぜったい・音読 【標準編】」(講談社インターナショナル))

「英会話・ぜったい・音読 【挑戦編】」(講談社インターナショナル))

 

全て「通訳の神様」と言われた國弘正雄さんの著書です。

この3作には続編もそれぞれあり、合計6冊をやり込みました。

 

「英会話・ぜったい・音読 【続・入門編】」(講談社インターナショナル

「英会話・ぜったい・音読 【続・標準編】」(講談社インターナショナル))

「英会話・ぜったい・音読 【続・挑戦編】(講談社インターナショナル))

 

レベル的には、入門が中学1年、標準が中学2、3年、挑戦が高校生といった感じです。

私は入門編から取り組みました(正直、内容は簡単です)。

音読におすすめの教材は、こちらの記事でも紹介しているので、ご参照ください。

英会話は試合。でも素振りをせず臨んでいませんか?

 

2 準備

 

音読に取りかかる前に、準備することがあります。

まず英文をしっかりと読み解く。

文構造を完全に把握して、意味や使い方が曖昧な単語はきちんと調べます。

「何となくこんな意味ね」

で済まさない。

音読では、

「読む英文を100%理解している」

ことが前提になります。

 

3 リピーティング5回

 

音源を聞き、ポーズ部分で同じ英文を繰り返していきます。

お手本の発音やイントネーションをできるだけ真似る。

 

4 音読15回

 

音を使わず、テキストの音読を行います。

15回の間に、しっかりと英文を自分の中に落とし込む作業です。

 

5 リピーティング5回

 

今度はテキストを見ず、1のやり方同様のリピーティングを行います。

(1と2でだいぶ英文に馴染んでいるはずです)

ただし、テキストなしのリピーティングが難しい時は無理にやらず、テキストを使ってOKです。

お手本と違った形で繰り返しても意味がないからです。

 

6 シャドーイング5回

 

最後はシャドーイング。

シャドーイングとは、

「お手本の音声に、一瞬遅れてついていく」

というものです。

イントネーションの崩れや単語・フレーズの落ち、間違いに気をつけます。

こちらも、不安定であればテキストを見ながらのシャドーイングでOKです。

1から4までを一通り終えたら、何回か正確にリスニングを行います。

ここまでが、

「音読パッケージ」

(音読だけではなくリピーティングやシャドーイングも含んでいるため、パッケージと表現しています)の、第1サイクルの流れです。

 

7 音読のやり方まとめ

 

ここまでのやり方をまとめると、次の流れになります。

・準備:1、2回聞いてからテキストをしっかり読み解く

・テキストを見ながらリピーティング5回

・音読15回

・リピーティング5回

・シャドーイング5回

・通し聞き数回

 

これで、声に出して読む回数は30回になります。

この30回という反復回数には意味があります。

私はこの音読方法は、先にも紹介した、

「英語上達完全マップ」(ベレ出版)

本書の中に、

「音読回数を30回以下に落としてしまうと、音読の効果が激減した」

という記載があったためです。

音読が実際にどれくらいの回数で「英語脳」を構築するのに効果的か、ということは、脳科学の分野でも研究されているところです。

ですので、ミニマム30回は厳守して下さい。

 

8 第2〜4サイクルの進め方

 

そして、このサイクルは第1から4まであります。

第2サイクルは

・テキストを見ながらリピーティング2回

・音読10回

・リピーティング4回

・シャドーイング4回

計20回

 

第3サイクルも同様

・テキストを見ながらリピーティング2回

・音読10回

・リピーティング4回

・シャドーイング4回

計20回

 

第4サイクルは

・テキストを見ながらリピーティング2回

・音読7回

・リピーティング3回

・シャドーイング3回

計15回

 

第5サイクルも同様

・テキストを見ながらリピーティング2回

・音読7回

・リピーティング3回

・シャドーイング3回

計15回

 

9 トータルで音読回数は100回

 

第1から5サイクルまでで、100回の反復回数になります。

1サイクルの中での内訳のバランスは多少変動してもOK。

 

音読の実践で大事なことは次の3つです。

1 第1サイクル30回のミニマム回数を守る

2 サイクルを回して、合計で100回前後は反復する

3 2を終えたとき、テキストのどの部分だろうとほぼ完璧にリピーティングできる状態になっている

 

音読の目的は何でしょうか?

それは英文を暗記することではありません。

暗記は反復により結果として起こったものです。

音読の真の目的は、英文を表層的に記憶することではなく、

「英文を支える根幹(構文・文法・語彙など)を吸収し、自分の血肉とする」

ところにあるのです。

 

音読を続けた結果、私が得たもの

 

「ぜったい・音読」シリーズをまずやってみて私が体感したことは、次のようなことです。

 

・基礎文法・単語がわかるようになった

・英語独特の「癖」(リエゾンや消えてしまいがちな音)に慣れた

・TOEICのリスニングスコアが、3か月で100以上上がった

・英文を少しずつ速く読めるようになった

 

など、TOEICのスコアアップにも大いに成果が出ました。

教材は何でもOKです。

今の自分に合ったものや、ぜひ音読して読みたい素材を選んでください。

 

私は自分の実力を過信せず(さすがに中1英語はわかっていましたが)、

「一から基礎を身につけ直そう!」

と、謙虚かつ素直な気持ちで取り組みたかったので、あえて入門編から全て実践しました。

振り返ると、この教材を徹底的にやり込んだことが、今私の英語力の全てを支えていると言っても過言ではありません。

「あのときの頑張りがあるから今の力がある」

と、自信を持って言えます。

 

音読は、英語の総合力を高めてくれることはもちろん、英語の試験にも活きています。

だからこそ、

「英語を話せるようになりたい」

と心から願うあなたにもすすめたい。

 

音読、丁寧にやり直してみませんか。

 

いかがでしたでしょうか?

少しでもご参考になれば幸いです。

ここまでお読みくださりありがとうございます😊

 

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