2020/03/30

TOEIC初受験のときのスコアは(たぶん)570。正確に思い出せないのですが、550~570であったことは間違いないです。

 

600を狙っていたので、あーこれじゃまだ600に届かないんだー、という悔しさがあったことは覚えてます。

 

それから3か月、もしくは半年に1度のペースで公開テストを受けていました。

 

公開テストの200問は、当時の私の英語力ではとても太刀打ちできないボリュームでした。リスニングは嵐のように終わっていくし、リーディングは半分以上塗り絵。

 

それでもコツコツと勉強を続けるにつれて、スコアは受験のたびに上がっていきました。

 

600から630、650、700、そのあと一気に上がり、800、895。

 

ここまで、初受験から4年経過でした。なので、570→895。4年で320点アップですね。そして次の受験で900を超えます。

 

900を超えたとき、嬉しさとともに不思議な気持ちがわきました。

 

大学生の頃、アメリカ留学帰りの子が900取ってたけど、いま自分も同じ状況になったんだな…。

 

当時彼女のこと、もう英語ぺらぺらな雲の上の人!って思いで見てたけど、今の私、どう?あれ?別に英語話せないし、何も変化してないよね?

 

そういう違和感を覚えつつ、周りからもあれこれ言われるようになりました。

 

「TOEIC900!?すごい!じゃあ英語ぺらぺらなんだよね。」

 

「そんなにスコア取れたなら、もうTOEICは卒業だね~。」

 

「別の語学勉強したら?中国語とかさ。」

 

自分の中にむずむずとあった違和感も手伝って、友人知人に言われる言葉が、ぐさぐさと突き刺さりました。

 

そうなの、かな。TOEIC、もう卒業するときなんだろうか。

 

ここまで、TOEIC初受験から8年が経っていました。当時のスコアは940。

ひとつの分岐点でした。

 

悩み、自分なりに考えました。今後TOEICに対してどう取り組むのかを。続けるのかやめるのか。ほかのことをやるのか。

 

8年間TOEICを続けてきた私にとって、突然やめることは日常が大きく変わることでした。

 

暇さえあれば、TOEIC。通勤時間中も昼休みにも、問題集や模試を片手にずっと取り組んできたTOEICです。

 

そう簡単にやめられない!!

 

これが私の出した答えでした。

 

別に、TOEICを続ける理由なんてなんだっていい。

スコアが900超えたからってなに?990に到達してないんだから、まだまだやってもいいじゃない。何より、好きだからここまでやってきたわけだし。

 

と、誰に言うわけでもありませんでしたが、いい意味で開き直ったときでした。

 

そしてこのタイミングで、TOEICの最高峰である990を目指そうと決意したのです。

 

ここからが試練のときでした。

 

950を超えてからは、スコアは一進一退。上がるときもあるものの、初めてスコアが下がることを経験したのはこの時期でした。

 

上がったり下がったり。

 

リスニングは安定して満点を取れるようになっていたものの、肝はリーディングでした。

 

あるときは文法を間違え、あるときは語彙不足を感じ、どうやったら最後のワンピースを詰め切れるのか、わからずにいました。模索模索の日々でした。

 

TOEICの基本的なことはすべてわかってる。足りないのは圧倒的な「量」だ、と思い、ひたすら模試解きの時代に突入です。

 

平日は1日2~3模試。休日は5模試。

勉強時間は平日5時間、休日は13時間確保するようにしました。

 

こうして数字にすると狂気の沙汰とも思えますが、それくらいやらなければ手が届かないと思ったんです。

 

TOEIC990という、高嶺の花に。

 

それくらい、ほしくてほしくて、どーーーーしても990を取りたかった。

執念以外の何物でもありませんし、周りからみたらきちがいです。

 

でもいいんです。

 

人生は、要は自分の自己満足。

他人からの言葉や評価なんてどうだっていい。やりたいから、やる。

 

この一心で、先に書いたようなスケジュールでの生活を半年ほど送りました。

 

そしてめでたく、TOEIC公開テストで990を取ることができました。

初受験から、ちょうど10年が経過していました。

 

最後の半年間のTOEIC生活が、直接的に功を奏したとは思っていません。

 

これをやったから即スコアアップにつながった、というのは、初期の頃であればまだしも、990直前の状況では考えにくいからです。

 

これまでの蓄積、積み上げ、試行錯誤。

すべてのものが重なり合って、990にたどりつけた。

 

決して楽な道ではなかったけれど、目指していたもの、心からほしいと思えるものを手中に収めることができた。

 

最大級の自己満足を味わえました。

 

いまここまで読んでくださった方も、同じような思いではないでしょうか。

 

がんばりたい。目標達成したい。

 

ずっと歩いてきた道だからこそ、その思いが痛いほどよくわかります。

 

そんなあなたを応援したい。がんばる人の力になりたい。

 

そのために、このサイトを立ち上げました。

TOEICについて思うぞんぶん書き綴ったサイトを作ろう!と。

 

私の経験が、少しでも参考になれば幸いです。