英文を「何度も返り読み」してしまう…とお悩みの方へ

 

「英文は前から読むべき」は本当?

 

英文を読むとき、どんなふうに読んでいますか?

英語→日本語に訳すときのやり方として

「英語は後ろから訳すべき」

という意見もあれば

「英文はその語順どおり、前から読んで理解するべき」

というものもあり、意見はさまざまです。

英語は日本語と文法が違うので、ここで頭を悩ませる人がとても多いのです。

正解はどっちなのでしょうか?

 

1つ例をあげてみます。

I saw the picture which she had taken in Kyoto.

これを、日本語のように後ろから訳してみます。

「私は彼女が京都で撮った写真を見た」

となり、後ろから訳すと、うまくいくように思えます。

でもそうすると

「最後まで読まないと訳すことができないから、時間がかる」

といった問題が発生します。

これがリスニングで流れてくる文章だったら、どうでしょうか。

文章の終わりまで聞く→頭の中で訳し始める→次の文章を聞き取れなくなる

ということになり、話の筋がわからなくなります。

 

では、前から訳すと速く読めるでしょうか?

これがよく言われる

「英語の語順で、頭から訳していきましょう」

というものです。

英語は重要な順番で並べていくので、単語を1つずつ頭から順番に訳していけばうまくいくと いうやつです。

ところが、これも文章が長くなったり、構文が複雑になるとうまくいきません。

頭から順番に読む=単語ひとつひとつを追いかけて読む

ということなので、それをやってみると、脳内では

1 単語を頭から1つずつ見ていく

2 どんな意味なのかを考え、単語同士をつなげていく

3 その単語単体では意味を持たないものもあったりする

4 単語単位で追いかけると、どの文法要素が含まれているのかがとらえにくくなる

結論

・文章全体の意味をつかむのに時間がかかる

または

・ひとつひとつの単語に集中するため、結局その文章が何を言いたいのかがわからない

といったことになりがちです。

 

英文は「構文」でとらえる

 

ではどうすればいいかというと…

「構文単位でとらえる」

ことがポイントになります。

どういうことかというと、

「その英文がどのような文法で作られているかがすぐにわかるように、構文で区切る」

ということです。

構文を一瞬で理解するようにします。

構文とは、簡潔にいうと

「英文法(=英語のルール)を使って組み立てられた文」

と考えてみてください。

 

先ほどの文章の場合

I saw the picture which she had taken in Kyoto.

と見たら

I saw the picture=過去形

which she had taken in Kyoto=関係代名詞

と理解します。

「写真を見た、彼女が撮った」

ここに

「京都で」

と、最後に場所を付け加えればOK。

このように、構文を見極め「かたまり」で理解できるようになると、英文読解は一気に進みます。

ですので、構文を見極めるには、その構成要素である

「単語と文法」

が欠かせないのです。

そして実際に英文を読むときには

・まずは構文のかたまりを見つけ(文の途中でスラッシュを入れるスラッシュリーディングも有効)

・その構文がどんな文法を使って構成されているのかを見極める

この2つの流れで読み進めていくと、速く正確に内容をつかむことができるようになります。

 

構文でとらえるコツ

 

この感覚を磨くのに効果的な方法は

・文法を理解すること

→各文法項目の構造をしっかりと勉強します。

・洋書を読むことで「構文をつかむ」練習をすること

→これは自分のレベルにあった洋書から始めることがポイントです。

絵本などの洋書だと一文が短く、難しい単語が使われていないのでやりやすいです。

構文単位とか関係なく一文をすぐに理解できるレベルになったら、一つレベルが上のものに挑戦していく。

という感じで

「少しずつレベルを上げていく」

ことがコツです。

その練習を積んでいくと、一瞬で英文を理解できるようになってきます。

ある程度できるようになってきたら、英語教材を使ってやってみてください。

※トライする人が多いのですが、ハリーポッターレベルから始めない方がいいです。

 

おすすめの教材

 

私が使ってみてよかった教材を一つご紹介します。

「毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる」

(James M. Vardaman (著), 神崎 正哉 (著)(朝日新聞出版)

【特徴】

・リスニングを活用した速読トレーニングができる(音声無料ダウンロード可)

・頻出2000語を中心に構成されている

・通常音声に加えて、センテンスに区切られた音声つき

・スラッシュのお手本もついている

【おすすめな人】

英語初中級者~

・リスニングも合わせて鍛えたい人

・返り読みしてしまう癖を直したい人

・スラッシュリーディングやシャドーイングなど、目・耳・口を使って速読力を身につけたい人

 

私もかつて、返り読みをしてしまう癖があり、英文を読むのが遅く、悩んでいました。

そこで、その対策のために使用していました。

「スラッシュを活用して、意味を持つかたまりで理解していく」

ことに、本書を通じて慣れていき、読解スピードが徐々に向上しました。

使われている英文も、村上春樹の

「Always on the side of the egg」

などが登場し、読み物としても楽しめます。

また、文章の数も20なので、繰り返すという意味ではちょうどいい量です。

 

少しでもご参考になれば幸いです。

ここまでお読みくださりありがとうございます😊

 

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