TOEICの目標スコアを達成した後は?
目標がない英語学習は迷走します。
私の場合、TOEICでいうなら、スコアアップが最初の目標で、それがいつしか、満点である990の最高峰へと変わりました。
そして990を取ったとき、少しの間、燃え尽き症候群的なものになりました。990取れた!この先も取り続けたい!という気持ちはもちろんありました。でもそれって、取れなかった頃の気持ちとは既に違っていたわけです。なぜなら、目標達成した後のことだから。
英検やTOEICの場合、合格や点数が最終目的になるのは、就職等に必要な場合という人が多いと思います。それ以外で、それでも点数を目標にするのは、趣味としてやっているから、または(次が重要)「英語に対する漠然とした不安を解消したいから。」ではないでしょうか。
実際私もそうでした。スコア取れていれば安心する、みたいな。でもそれだと、それだけだと、ですよ?
TOEIC満点英検1級を取った後も、ずーーーーっと不安は続いていきます。
スコアが上がれば「嬉しい!でも次下がらないようにしなきゃ(不安)」、スコアが下がれば「ショック!!次もっとがんばらなきゃ(焦り)」
常に、「~しなきゃ」がつきまといませんか?好きでやっているTOEICや英語学習が、いつしかマストに変わっていくのはつらいことです。
じゃあどうするか。それは、点数では計れない目標を作ること。
私の今の目標は、英語や多言語を学び、世界の言語や文化をもっともっと理解して、知識と知恵をつけること。それによって人生を豊かにすること。
英語学習に困っている人たちに手を差し伸べて、英語を楽しいと思える人たちをたくさん育てること。
どちらも数値では測れない目標です。だからこそやりがいがあるし終わりがない。
目標を常に見据えて、大きな視点で自分の居場所を確認し、自分が進んでいる方向は正しいのか。
違う方向に進んでいるなら、どう方向転換しなければならないか、いつも確認します。
点数や合否がゴールじゃないと気づくと、英語を学ぶ世界観が劇的に変わります。