英語学習で迷走しないために

 

「私たちはものを買いに行くとき、何をどれだけ買うかを意識するのに、外国語になると買い物ほどの考慮をしない。」

今読んでいる本にこのような一節があります。

買い物だったら、どこの店に行って何を買うか、ということを事前に明確にしてから取りかかるのに、外国語となるとそこがぼやっとしてるということ。

たしかにそう。

職場の人と話していて「Akiさん英語できるんだよね?英語教えてください!」って言われることが時々あります。すごく返事に困ります。

「英語を勉強したい」だけでは、その人が何をどれだけやりたいのかが、まったくわからないからです。

この類の質問をされた場合、更問いとして聞きたいのは次のようなことです。

・英語勉強するのは久しぶりですか?

・英検やTOEICなど、資格試験系受けたことあります?

・あるとしたら、級やスコアはどれくらいですか?

・話す書く読む聞く、何を一番伸ばしたいですか?

・1日に英語にかけられる勉強時間どれくらいですか?

・英語を使ってどんなことをしたいですか?

・今手持ちの英語の参考書や問題集ってどんなものですか?

最低、これくらい。

ただ「英語勉強したい!」と言われてもぼやっとしすぎててわからないからです。

何をどれだけ、を明確にすることは重要です。

ゴールを見ずに走るのはつらくなり、途中棄権します。

そういう意味でも、試験というのはひとつのベンチマークになるので、いい点もあると思います。

 

目的と目標を持つ。

そこに対して必要なことを必要なだけ、やる。

一口に英語やりたいといったって、その意味は広すぎて。

先の買い物の例でいえば、とりあえず家電量販店にきてみたものの、

何買えばいいか自分で分かっていないような状態。

色んなものが売ってます。暑いから冷房が必要なのに、冷蔵庫コーナー見てても意味ないですよね。

それと同じです。

やみくもに英語英語といってネットサーフィンしたり、参考書買いまくったりするのは無意味。

英語ができる人を見て羨ましく思ったり、自己嫌悪に陥るのも無意味。

皆それぞれ目的と目標は違うからです。

 

「自分にとって」英語がなぜ必要で、そのためには何をどれだけやればいいか。

これ入口で一番大事なとこなんですが、意外とちゃんと見てない人が多いように思います。だから迷走して挫折する。

NHKラジオ講座の受講者は4月が最大値で、月が経つにつれて減っていく一方という現象。

目的と目標が分かっていないからです。

とりあえず、で手を出すのはもちろんありですが、それだけだと継続できない。

そんなに大それた目的・目標じゃなくていいんです。

海外ドラマ楽しめるようになりたい!のにTOEICの問題集ばっかりガリガリやるのは違うよね、と。

英語に関して、こうなりたい!これがやりたい!を明確に。そこから到達手段を考えていく。

極めて当たり前でシンプルだけど、絶対に見落としてはいけない点です。じゃないと、迷走します。

 

目的ありき、そして目標。

目標は理想であり、そこに向かおうと決意する。やる気がわいてきて、勉強意欲が増す。

どんどん好循環でまわしていけます。