実力の差は使い方の差

 

先日、Twitter上に

「何冊も参考書買わない方がいいですよ。それよりも1冊を何十回と繰り返して中身を全部頭に入れる、入れたら模試で出しまくる訓練をした方がずっと英語のテスト(TOEICも)解けるようになりますよ。」(一部抜粋)

という投稿がありました。

私もそう思います。

今でこそそう思うのですが、たとえばTOEIC990を目指していた頃は、とてもそんな風に思えませんでした。

TOEICと名の付く問題集はくまなくチェックし、模試に至っては国内モノはすべて購入。韓国模試も、ネットで相当買いました。

「1冊を徹底してやるより、1問でも多く解きたい。」

がむしゃらで、そこにしか目が向いていなかった。

一見、問題を大量に解くというのは正攻法にも思えます。たくさんの問題に触れる=知識が増える。

が、デメリットもあります。

まだ弱点をつぶし切れていないのに、解ける問題ばかりやったり、間違えたとしても、解く問題数の多さにこだわるあまりよくよく復習しなかったり。

悪く言うと、ざるで水をすくおうとしてもがいている状況。

当時のことを振り返ると、こんな印象があります。大量に解くことに盲目になってしまってたんですね。

 

今は、冒頭のツイートのようなことをしています。

「1冊を何十回と繰り返して中身を全部頭に入れる。」

多言語をそうやって勉強しています。各言語、1冊の文法書兼問題集だけを手元に置いて。それを繰り返し繰り返しやっています。

1回目は粗く。難解そうな項目は飛ばすのもあり。2回目は1回目で理解が甘かったところを中心に見直す、など。

 

ただ同じように繰り返すのではなく、視点を変える。

同じ問題集を使っても、実力がつく人とつかない人の差は、使い方の違いにほかなりません。

料理に例えるなら、プロの料理人は仮に冷凍食品やインスタントものしかなかったとしても、ちょっとした工夫とテクニックで、レストランのそれと遜色ないほど素晴らしい料理を作ることができます。

手元にある素材(教材)をどう使うか。

これを真剣に考えて実践することで力がつきます。

それを体感すると、ああ問題集ってそんなにいらないんだなと、心から感じることができます。

それをやってから、大量に問題を解き、色んなバリエーションのものに当たれば、鬼に金棒です。

ツイートした方は、おそらくそういう意図で書かれたのだと思います。

 

まずしっかり足元見て。その先はそれからだよ。

つまり「基礎ちゃんとやったの?応用はその後じゃないとつまづくよ。」という、極めて基本的なことです。

自分への自戒と反省もこめて、気持ちあらたに励みたいと思います。

また、やる気出てきた🔥