英語の「洋書選び」で失敗しない3つのポイント
洋書を読むことは、英語力を向上させるのに有効な学習法のひとつです。
「洋書の多読は、英語力アップに効果がある」
とは、英語学習者なら一度は聞いたことがありますよね。
まさにそうだと思います。
洋書を読むメリットは
英語の本をたくさん読んでいく→
英語の読解力が上がる→
ボキャブラリーが増える→
リスニング力も上がる→
スピーキング力も上がる
と、効果的な方法で読めば
「読解力・語彙力・リスニング力・スピーキング力」
など、英語の基礎力を一気に上げていくことができます。
つまり
「英語の総合力の底上げ」
の一助となってくれるということです。
でも、ここで発生するお悩みがあります。
私がまさにそうだったのですが、これから洋書に挑戦したいと思っている方の中には
「洋書って難しそう」
と感じている人も多いと思います。
経験がある方であっても
「以前チャレンジしてみたけど、途中で挫折してしまった…」
そんな悩みを抱えている人もたくさんいると思います。
↑私は後者でした 涙
洋書に挑戦したいと考えている人のお悩みの多くは
「どんな本を選べばいいのか」
ということです。
今日は、私が考える洋書選びのポイントと、読んでよかった洋書をご紹介します。
まずは、どんな洋書がいいのかについてですが、ポイントは次の3つです。
1 自分に合ったレベルを選ぶ
2 ボリュームが多すぎない本を選ぶ
3 好きなジャンルのものを選ぶ
1から順に見ていきましょう。
1 自分に合ったレベルを選ぶ
これが一番大事なところだと思うのですが
「ちょっと簡単かな」
と感じるくらいのものを選ぶのがおすすめです。
「レベルアップのためには難度が高いものを!」
と、ついつい難しい本を手に取りたくなります。
が、分からない単語がたくさん出てきたら、ストーリーが理解できなくなります。
そして途中で飽きてしまったり、読むのが嫌になってしまうのです。
仮に最後まで読めたとしても、途中意味を調べつつ進めると
「覚えるべき単語・フレーズ」
に焦点が当たってしまい、調べたりメモすることの方に力が入ってしまったりします。
そうすると、本来の目的である「多読」が達成されず、せっかくの多読の効果が現れないことになってしまうのです。
では
「自分のレベルはどれくらいなのか?」
ということになると思います。
目安としては、本の内容の96〜97%を理解できるレベルが理想です。
「え、そんなに?8割くらいわかればいいんじゃ…」
と思う方もいると思いますが、最初はそのくらい簡単で、辞書なしで楽しく読める本を選ぶのがコツです。
なぜなら、経験上、辞書を引かないと話の筋が理解できないレベルの単語が1ページに3個以上出てくると、かなり気合を入れないと読めなかったからです。
意味がわからない単語が多いと、かなり心的ストレスにもなります。
なので、本を買う前に試し読みをしてみて、サンプルページ1ページの中に
・何個くらいわからない単語があるか
・自分が読み進められそうか
これらをチェックするといいと思います。
1ページ中に3語より多くわからない単語がでてくるなら、もう1段階レベルを下げてみてください。
なので、よくおすすめとして挙げられるのが、子供向けの児童書なのです。
または、観たことがある映画の原作や日本語版の本を読んだことあるような
「すでにストーリーを知っている」
ものを選ぶのおすすめです。
【参考】
レベルの目安を教えてくれるシリーズもあります。
5つのレベルに分かれているので、1段ずつレベルを上げて進められます。
巻末に単語リストもあるので、気になる単語はここで意味を確認できます。
レベル1~5まであり、各レベルの使用語数と英語力の目安は次の通りです。
レベル1…中学で学ぶ1000語(TOEICスコア300〜400/英検4級以上)
レベル2…1300語(TOEICスコア400〜500/英検3級以上)
レベル3…1600語(TOEICスコア500〜600/英検準2級以上)
レベル4…2000語(TOEICスコア600〜700/英検2級以上)
レベル5…制限なし(TOEICスコア700以上/英検準1級以上)
2 ボリュームが多すぎない本を選ぶ
ページ数が少ない本を選ぶことが、続けるコツです。
長いと途中で飽きてしまったり挫折してしまうからです。
それは日本語でも同じですよね。
長すぎると、夢中になって一気に読んでしまうようなものは別として
「続き読もうと思うんだけど、長すぎて…」
と、いつしか読むのをやめてしまうことってありますよね。
それが英語であれば、なおさら読むのがつらい、大変と感じてしまいます。
最初はボリュームの少ない本から始めてみてください。
個人的には、最初は200ページかそれより少ないくらいがいいかなと思います。
なにごとも少しずつ。
少しずつ、英語で本を読むことに慣れていきましょう。
3 好きなジャンルのものを選ぶ
自分が好きなジャンルの本を選びましょう。
これは多読に限りません。
英語学習で教材を選ぶときも、興味を持てるテキストを選ぶことは、モチベーション維持にもつながりますよね。
人は、興味のある対象について学ぶとき、より高い学習効果を得られます。
継続するには
「楽しく学べる」
要素がないと、やはり挫折してしまいます。
なので、多読の教材選びでは
「自分の好きな分野や得意分野、興味を持てる分野」
の文章を選ぶことをおすすめします。
私の失敗事例でいうと
TIMEという英雑誌を購読していた時期があったのですが
時事問題にそもそもそこまで関心を持っていない
→読むのが進まない
後ろの方に掲載されていたお料理のコーナーに目がいく
→美味しそうだしカラフルだし、夢中になって読む
といったことがありました。
本でも同じです。
読んでいて自分が
「楽しい」
と感じる本であればどんどん読み進めることができます。
興味のあるジャンルの本を選んでみてください。
最後に、読んでよかった!と思うラダーシリーズをご紹介します。
私は小説よりもノンフィクションが好きなので、伝記を読むことが多かったです。
どれも内容が濃く質の高い内容ですが、特にスティーブ・ジョブズは一気に読破しました。
「アンネ・フランク物語 The Story of Anne Frank (ラダーシリーズ Level 2)」
アンネは小さいときからおしゃべりが大好きで、いつも人の輪の中にいて皆を笑わせたり楽しませたり、明るく元気な女の子でした。ただ、自分のやりたいことを、自分のやりたいようにやる女の子だったので、時に周りの人とトラブルを起こすこともあったようです。ライターになる夢を膨らませながら元気に過ごしたアンネの少女時代は、ナチスのユダヤ人迫害によって無惨にも中断されてしまいます。15歳という若さで亡くなったアンネの生涯を英語で紹介します。
(使用語彙 1300語)
「ビートルズ・ストーリー The Beatles’ Story (ラダーシリーズ Level 4)」
およそ8年の活動期間で、13枚のアルバム、楽曲213曲を発表したビートルズの音楽は、60年代以降のロック、ポップスなどのミュージックシーンにも多大な影響を与えることとなる。そのビートルズの結成から解散までの全貌、活動の軌跡をラダーシリーズのやさしい英語で読もう。
本書には日本語によるザ・ビートルズ略史が含まれています。
(使用語彙 2000語)
「スティーブ・ジョブズ・ストーリー The Steve Jobs Story (ラダーシリーズ Level 4)」
21世紀のメディアを作ったスティーブ・ジョブズ。ベージュの重たくて醜い、箱形コンピュータではなく、フレンドリーで楽しいものを作りたい。どんなに反対されても、”Think Different” の精神を曲げなかったジョブズが世に送り出したのは、シースルーのブルーのケースに入ったコンピュータだった。後にいちご色などの多色展開も行い、コンピュータのデザインや色に一石を投じることとなる。アップル社の創業者の一人でありながら、一度は追放されたジョブズの波乱の生涯がシンプルな英語で楽しめる。
(使用語彙 2000語)
いかがでしたでしょうか?
初めての洋書であっても、1冊読み切ることができると、英語力が身につくのはもちろん
「読み切った」
という経験が自分の自信につながります。
そこから芋づる式に
「もっと洋書を読んでみよう」
という流れが生まれてきます。
そのためには、最初の1冊の洋書選びは重要です。
今日紹介したポイントを参考にしつつ、選んでみてください。
くれぐれも
「自分のレベルに合ったものを選ぶ」
ことが大事です。
ラダーシリーズに限らず、Amazon.comでの評価が高いものは、面白い傾向があります。
ただ、出版して間もないのにレビューが異常に高いものもあります。
そういったものは、著者などがプロモーションとしてレビューを集めた可能性があるので、出版してから3年以上経っていると、ある程度評価が固まっているので安心です。
そのあたりも参考にしてみてくださいね。
少しでもご参考になれば幸いです。
ここまでお読みくださりありがとうございます😊
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