Part7のもやもやを吹き飛ばす
先日、zoomでオンラインセミナーを開催しました。テーマはPart7。
セミナー後、参加者の方からいただいたお悩みをご紹介します。
1 簡単な文(単語も文法的にも)だが、何を言っているのかが理解できない文で立ち止まってしまう(例えば、asが使われている文で、このasが複数の意味で解釈できてしまうような場合)。
2 そのテーマについて馴染みがなく、何のことだかイメージが湧かない。
3 いわゆる「距離のある答え」というのでしょうか。問題文と選択肢との差異がこの程度あっても、正答と言えるのかが分からず迷ってしまう。
質問者の方は、ご自身のことをよく分析されていて、これらのことが、時間が足りなくなる要因だと思っている、ということでした。
さらに、「このうち3については、問題集によっても「距離」が違います。」とも書かれていました。
納得、大いに納得です。Part7の難しさは、まさに上記1~3の中にもあります。
これを克服するには、単なる英語力だけじゃ足りない。いわゆる「TOEIC力」が必要と思っています。
少し具体的に見ていきます。
1は文法・単語の知識である程度カバーできます。
TOEICの問題がときに解きづらいのは、誰もが知っている単語の、ちょっとマイナーな語法やコロケーションを問うことがあるからです。
だから「えっ!?asの意味はわかるけど、この文脈だと…どう訳す?」ということに陥ってしまうのです。
2については、たまに出てくる医療系の単語などを指しているのかもしれませんが、半分くらいは先入観とビビりではないかと思っています。
私が新聞記事(アーティクル)問題が大大大嫌いだったように。
見た瞬間「むずかしそう!」「知らない単語ありそう!」「時間かかりそう!」って思ってませんか?
全て「そう」がつくところがポイントで、やってみたら案外難解ではないんです。
でも、テストだし、緊張してるし、時間もないし…って状況下だと脳が「馴染みがない!」って、シャットダウンに入っちゃうんじゃないでしょうか。
私の経験では、そうでした。
3については、TOEICあるあるです。よくわかります。
模試を解いていて、これでいいのかなって選んだ答えが正解でも、そんなこと書いてあるかなぁ…(本文に)と思うもの、たくさん見てきました。
私の中では、それは悪問です。購入した模試だったら、まちがいなく粗悪な模試(笑)
でも公開テストだったらどうでしょう。
経験ありますが、本番でそれを感じる場合は、8割方、自分の読み方が誤って(もしくは浅い)いました。
よーく見ると、ちゃんと正解と結びつく語句があることがほとんど。
それでも、距離があると悩みに悩んで回答したこともあります。
そういう問題は、やっぱりネットでも物議を醸していて。
いわゆる「ノーカン」(正解が二つあると思われ、スコアとしてはノーカウントになる)みたいなものもあったと思います。
なので、3のような場合に出くわした場合には、当然ですが、まずきっちり読む。目を皿のようにして隅々まで、読む。消去法も使って、正解を見つけ出す。
これでもまだ距離を感じるようなら、きっとそれはノーカンです!
自信もっていきましょう。
ほかのPartもそうですが、TOEICにはTOEIC独特の出題形式があります。
決して文法的にも単語的にも奇抜、というわけではないのですが、なんとなくもやもや、雲をつかむような感覚のもの。こういう問題が、受験者を悩ませるのです。
そしてそれは、市販の模試ではお目にかかることが少なく、公開テストだからこそ味わえたりもします。
だから本番は毎回がドキドキ、緊張の連続。
だからこそ、目標スコアを達成できたときの喜びが大きいんです。
そのもやもやに打ち勝つことができたから。
誰に対してでなく、自分自身に、です。
今日の記事が、少しでも参考になれば幸いです。
皆さまがベストスコアを出せることを心から願っています。