英語力アップ!NHKラジオ講座の使い方

 

「NHKラジオ講座で目標達成しました!」

という言葉を見たことがありますか?

以前、ラジオ講座のテキストの読者のページに掲載されていました。

ずいぶん前にそういう話を聞いたとき

「それだけでなんて…無理」

と、正直思っていました。

NHKラジオ講座は、どの番組もだいたい15分。

ものによっては10分などもあります。

毎日放送とはいっても、15分×最大週5日。

「たったそれだけじゃ、効果なんてたいしてないでしょ」

と、思っていたんです。

でも違いました。

成果をあげた人というのは、1日15分じゃない。

「ラジオ講座を使い倒している」

と、自分が試してみて気づきました。

 

私がトライしたものはいくつかありますが、今日はその中でも特に効果を感じられた

「英会話タイムトライアル」

についてお話しします。

【英会話タイムトライアルの概要】

対象:英会話に苦手意識がある人、英語をスラスラ話せるようになりたい人

目指すゴール:ちょっとした日常のこと、言いたいことをすぐ英語にできる瞬発力を鍛える

その弱点を克服するための講座。

配信:NHKラジオ第2 週5回 / 1回10分

放送日:月〜金曜 午前8:30~8:40

再放送: 月〜金曜 午後0:15~0:25

再放送: 月〜金曜 午後6:25~6:35 午後11:00~11:10

再放送: 土曜 午前7:00~7:50(5回分)

公式HP「英会話タイムトライアル」

テキストは全国の書店、Amazonなどで購入できます。

「NHKラジオ 英会話タイムトライアル」 (NHKテキスト)

(リンク先は2024年 1月号のものです。最新版はサイトで確認してくださいね)

概要を知るのに、NHK公式の動画があるので、こちらもご参照ください(^^)

 

【英会話タイムトライアルの内容】

ポイントは2つです。

・質問に対し、制限時間内に答えるトレーニングを行う

・上記を繰り返して瞬発力を鍛える

週の前半(月〜水)は「SPRトレーニング」。

短い日本文を英語に訳すトレーニングです。

(SPR=「瞬発力(Shun Patsu Ryoku)」の頭文字です 笑)

例 「半ズボンは着用禁止です」→ We can’t wear shorts.

週の後半(木金)は「対話カラオケ」。

これは、会話文中に設けられた空白に合う英文を、自分で考えて埋めるトレーニングです。

例 It’s a long queue for the Golden Temple, isn’t it?

(金閣寺は長蛇の列ですね)

→(           ) ⇦ここにふさわしい回答を考えて入れます。

解答例 Yeah. But it’ll be worth it.

(はい。でも、それだけの価値はあるでしょう。)

取り上げられるテーマは、日常会話で使われるシチュエーションです。

旅行やビジネスなどの実践的な会話に役立ちます。

 

【こんな人におすすめ&必要な英語力】

・英語の読み書きはなんとかできるけれど、話すとなると自信ない

・簡単な英語をたくさん話すトレーニングをしたい

・瞬間英作文で日→英にする力を鍛えたい

★「初級者向け」と謳われていても、中学3年分の英語力が必要

(過去・未来・現在完了などの時制、助動詞などの文法事項がわかること)

※やはり中学英語文法を学ぶことは大切だということがわかります。

たとえば、このような例文が出てきます。

英語がすぐに口から出てくるかどうか、試してみてください。

「そのレストランでは明日の夜、生演奏があるみたいですよ」

「ここは無料のWi-Fiはありますか?」

「洗剤の買い置きはどこにありますか?」

 

いかがでしょうか?

多くの人が苦手とする「瞬間英作文」がたくさん出てきます。

でも、英会話ができるようになりたいのであれば

「日本語→英語へ変換のプロセス」

が、絶対に必要になります。

そのトレーニングがふんだんにできるのがこの「英会話タイムトライアルです。

「なんとか英語で伝えよう!」

とする姿勢をトレーニングできます。

英語を口に出して言ってみる。

アウトプットをどんどんやっていく。

そういう機会を日常的に作っていくことができる番組です。

 

講師のスティーブ・ソレイシィ氏からはこんなコメントがあります。

(以下「NHK出版ホームページ」より一部引用)

よく「パッと口から出てこなかったけれど、英文を見たらわかる」と言う人がいますが、それは、“知っている”だけで“できる”わけではないのです。

この2つは似ているようで、まったく違います。

日本の英語教育は、“知っている”ことの蓄積に偏りすぎて、簡単なことばや表現でもいいから“話すことができるようになる”ことを後回しにしてきたと言ってもいいでしょう。

正直な話、日本の英語教育というのは、英語で自由に話せる人が増えては困る人たちが考えたんじゃないだろうかと疑ったほどです。

私が見てきた日本の人たちが信じている英語の勉強方法は次のようなものです。

1)英語には、膨大な単語があり、それらをきちんと覚えないといけない。

2)分厚い文法書の大量の項目に沿って学習しないといけない。

3)1)と2)を正しく習得した上で、はじめて話すことができる。

ほかの国だったら、ばかばかしくてまともにやる人はいないと思います(笑)。

しかし、これが正しいと信じて、一生懸命がんばっているのが、今の日本の英語を取り巻く環境です。

『英会話タイムトライアル』は、この現状を変えるためのツールなのです。

 

【効果があり、続けられた方法】

私がやってみてよかった方法の一つをご紹介します。

1、音声だけで全体を聞く(移動中や、雑用をしながらでもOK)

2、テキストを見ながら瞬間英作文する(スラスラ出てくるようになるまで3〜4回)

3、数日後にテキストで復習する(忘れていたら思い出すまで練習する)

です。

これで、1日分。

1週間に5回の放送だったら、これを5回繰り返す。

土日をはさんで、また翌週分がくる。

翌週分に入っても、時々先週のものもやる。

つまり

「1回30分程でOK。毎日触れ続ける」

ことです。

このやり方はかなり染み込みます。

フレーズを覚えるし、思い出せるし、一過性の記憶でなく

「いつの間にか使えるようになった」

ことが増えていきます。

 

放送自体は、たかが10分。されど10分。

放送時間外に、その内容をしゃぶりつくすほどやるからです。

英会話レッスンと同じです。

その時間自体は、せいぜい30分~1時間。

その後、次回レッスンまでにどれだけ復習するか。

やりっぱなしにしないか。

成果が出る人と出ない人の差は、ここにあります。

NHK講座は、誰でもすぐにアクセスできます。

テキスト代も安く、取り組みやすい。

だからこそ挫折者も多い。

だけどそれで本当に資格取るほどまで力をつけたり、目標達成している人たちも、いるのです。

10分、15分を超えたところで、コツコツやってるから。

与えられた教材が同じでも、放送時間外に努力をはたいているから。

 

まさに

「勉強は復習が9割」

です。

NHK講座がロングセラーな理由がわかりました。

興味あるすべての人にきっかけをくれている。

それをどこまで活かすかはその人次第。

適当にやってもいいし、とことんやってもいい。

いかようにも使える教材内容、放送時間。

 

あなたもぜひ

「とことん使い倒す」

人になってみてください。

 

少しでもご参考になれば幸いです。

ここまでお読みくださりありがとうございます😊

 

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