【保存版】これで英字新聞がスラスラ読める!超基本ルール7選
英字新聞に読みづらさを感じる理由
英字新聞を読もうとしたとき、
「なんかよくわからないな〜」
と思ったことはありませんか?
そうなんです。
英文記事の「見出し」には、独特のルールがあるのです。
見出しの解釈は、英字新聞を読もうと思った人が最初に直面する「壁」になりやすいところ。
これは文法上の特別なルールがあるからです。
今まで学んできた英語の文法ルールが通じないことが多く、混乱したり、理解に苦しむ人が多いのはこのためです。
私もそのルールを学んで以降、英字新聞を読むのが苦痛ではなくなりました。
このルールを知るだけで、英字新聞やニュース記事がこれまで以上に楽になると思います。
それでは、見ていきましょう!
英文記事の見出しは特殊なルールで作られる
まず、英字新聞の記事は、
「headline(見出し)」
「lead(書き出し)」
「body(本文)」
この3つの要素から成り立っています。
ヘッドラインは記事の内容が最も簡潔に書かれているところなので、正確に読むことができると、記事の内容が大体つかめるようになります。
つまり、
「見出しを適切に解釈できるかどうかがカギ」
ということになります。
ただし、英文記事の見出しは、通常の英語とは少し異なるルールで作られています。
そのため、見出しを解釈するには、そのルールに関する知識をまず身につけることが必要なのです。
英文記事の見出しの「法則」
1 過去のことでも現在形を用いる
まずは、次の見出しを見てみます。
Toyota halts shipment of some vehicles over certification issues
「トヨタ、認証問題で一部車両の出荷を停止」
これは実際にあったニュースですが、停止したのは過去のことでも、動詞は “halts” という現在形が使われています。
この方が見出しとして、スッキリした感じが出るからです。
これは日本語の新聞の見出しでも同じで、
「箕面自由学園が連覇果たす、準Vは梅花 全日本高校チアリーディング」
のように、
「大会が行われたのは過去のこと」
ですが、見出しでは「果たす」という現在形を使っていますね。
また、気候など「変化している」ことを強調したい場合は現在進行形の形を取ることがあります。
2 未来のことはTo+動詞原形ルール
続いて、次の見出しを見てください。
Osaka Expo to go ahead as scheduled despite Noto quake, government says
“to go”の形から、
「…不定詞?」
と、私はよく思っていたのですが、不定詞には用法が3つあり、
・名詞的用法(〜すること)
・形容詞的用法(〜するための)
・副詞的用法(〜するために)
どれを当てはめればいいのか不明でした 笑
行くこと?
行くための?
行くために?
で、結局「雰囲気」で見出しを見て終了。
なんとなくモヤっとした感じが残っていました。
ここでのルールは、
「今後の予定はwillなどを使わず、to + 動詞で示す」
ということです。
上の見出しを訳すと、
「大阪万博、能登地震にもかかわらず予定通り開催へ政府発表」
のようになり、
「これからのこと」
を示しています。
「to go」の部分を「will go」にするといった感じです。
これで意味がスッキリ通じます。
3 be動詞・冠詞は省略される
見出しは、be動詞や冠詞を省略することがあります。
まず、be動詞が省略されているものがこちら。
Rare Raymond Chandler poem found in shoebox, a tribute to his late wife
「ハードボイルド小説の大家レイモンド・チャンドラ-、亡き妻に捧げた詩見つかる」
本来であれば”was”を入れて、
「was found」
と、受け身の形になりますが(発見された)、主語の後にいきなり過去分詞が来ています。
これが、be動詞の省略パターンです。
見出しの中に、今回の “found” のような過去分詞が使われていたら、
「be動詞が省略された受動態」
であると考えてほぼ間違いありません。
続いて、冠詞が省略されているものがこちら。
Ohtani becomes 1st Japanese MLB home run champion
「大谷翔平、日本人選手初の大リーグ本塁打王」
ここでは、
「the 1st Japanese 」
とすべきところ、定冠詞のtheが省略され、
「1st Japanese」
となっています。
順番をあらわす序数詞には、通常定冠詞を付けておく必要があります。
でも、見出しとしてスッキリした感じを出すために、冠詞はなくても意味が通るので、省略されるのです。
また冠詞と同様に、”his” や “her” などの「所有格」も原則として省略されます。
4 コロン(:)は “said” “according to” の略
これは、
「コロンより後ろに続く文の内容が、コロンまでのところで明らかになった」
ということを示します。
具体例があるとわかりやすいので、次の見出しを見てみましょう。
Bad day in space: Moon mission fails and NASA program delayed
「宇宙での悪い日: 月ミッションは失敗し、NASA 計画は遅れた」
これは、コロン(:)より後ろの文
→Moon mission fails and NASA program delayed(月ミッションは失敗し、NASA 計画は遅れた)
このことが、
→Bad day in space(宇宙での悪い日)
「によって明らかになった」
ということを表しています。
5 コンマ(,)とセミコロン(;)は(and)の略
続いてはこちら。
Niger arrests politicians after coup; other countries’ military leaders voice support
「ニジェールでクーデター、軍政支持する周辺国も」
ここでのセミコロン(;)これは機能的には “and” と同じです。
“and” を使うと見出しとしてはやや重くなるため、スッキリさせるため、コンマやセミコロンを使います。
6 短い単語が使われる
英文記事の見出しには、短い単語が好まれます。
Japan Lower House OKs Unification Church Victim Relief Bill
「日本の衆院が統一教会被害者救済法案を可決」
これは”OK”をなんと動詞として使っています。
見出しではスペースの都合やすっきりした感じを出すため、に極力短い単語が使われます。
このような固い文の場合、普通であれば、”approve”(承認する)などの単語が使われますが、”ok”を動詞として短くしているのです。
よくよく見てみると、確かに
「”ok”を動詞として使う」
は、結構英字新聞に登場しています。
7 歴史的事実は過去形で表す
1のところで、
「過去のことも現在形で表す」
というルールを示しましたが、次の見出しのような歴史的な事実である場合は、過去形が使われます。
たとえば、次のような見出しです。
Early Humans’ Brains Were More Apelike than Modern
「初期の人類の脳は現代人よりも猿に似ていた」
英文記事の見出しのルールまとめ
1 過去のことでも現在形を用いる
2 未来のことはTo+動詞原形ルール
3 be動詞・冠詞は省略される
4 コロン(:)は “said” “according to” の略
5 コンマ(,)とセミコロン(;)は(and)の略
6 短い単語が使われる
7 歴史的事実は過去形で表す
英字新聞おススメ学習法
私はTOEICのスコアが700前後の頃、英雑誌にチャレンジして撃沈したことがあります。
(見栄も手伝って「TIME」に手を出し、読めずに溜まっていきました 涙)
そこで、これから英字新聞やアカデミックな文章のリーディングにチャレンジしたい方に向けて、どんな英字新聞を選べばいいのかをご紹介します。
いきなり定期購読しない
英字新聞初心者の方は、絶対にやめた方がいいです。
理由はもちろん、すぐに挫折してしまうからです(過去の私)。
今の時代、ネットで新聞の一部を無料で閲覧できます。
なのでまずはインターネット版で、
「読めそうなレベルの記事があるか」
「興味があるジャンルの記事が多いか」
などを考慮に入れつつ、試してみることをおすすめします。
もちろん、紙版もコンビニやキオスクなどで、1部あたり150円で買えるので、そちらを試してみるのもアリです。
ただ、ネットだと一部の記事しか読めず、目も疲れるため、私は紙の新聞の方が好きです。
私が紙版で定期購読を再開したときは、
「これは自分への投資」
と考え、それがやる気につながりました。
短い記事から読む
いきなり長い記事を読もうとすると、これまた挫折につながります。
「これぐらいならすぐ読めそうかな」
と、ストレスのかからないところから読み進めていきましょう。
(日本語でも、難しそうな分野はとりあえず後回しにしたりしますよね)
内容をすでに知っている記事を読む
すでに記事の内容を知っていると、当然ながら読みやすいです。
日本関連の記事であれば、文字で読む前に、テレビなどで報道されていることも多いので、
「あーあの話か」
と、すっと頭に入ってきます。
また、生活に密着したような記事(カルチャーや料理など)も入りやすいです。
私は「TIME」に出てくる食べ物や料理の写真に惹かれて、いつもその記事から読んでいました 笑
興味がある人にとっては、スポーツ面なども読みやすいと思います。
レベルに合った英字新聞を選ぼう
私自身が購読したり試してみたものの中から、レベル別のおすすめ英字新聞をご紹介します。
初心者向け英字新聞
初級・中級・上級と、記事がレベル別になっているので、自分に合うものを見つけやすいです。
レベルに応じた対訳と、日本語の注釈が付いています。
見やすいレイアウトが人気です。
(以下ホームページより引用)
英文ニュースや英語エッセイ、朝日ウイークリー独自の英作文、英文法などの学習コラムから、国内外のニュース、エッセー、エンタメ、クイズ、人生相談まで、多彩な内容で飽きさせません。美しいカラー写真満載の旅行記、最新映画のシナリオ対訳、人気作家による連載小説など、楽しい読み物も豊富です。
「The Japan Times Alpha」(ジャパンタイムズ)
※以前は「The Japan Times ST」の名称でしたが、2018年に「The Japan Times Alpha」に改称されました。
毎週金曜日発行の英字新聞。
国内外のニュースから英文ライティングまで幅広く取り扱っており、英語の難易度は低めです。
(以下ホームページより引用)
政治、ビジネス、環境、科学、スポーツ、芸能など国内外の様々なジャンルのニュースが、短すぎず長すぎないボリュームで掲載されています。ご自身に興味があるものから読み始めてみてください。記事で読んだ旬な話題は、そのまま英会話やディベートの材料としても活用できます。
中級者向け英字新聞
「The Japan Times / The New York Times weekend edition」(ジャパンタイムズ)
毎週土曜日発行の英字新聞です。
海外からのニュースが多いので、英語のレベルはやや高めです。
(以下ホームページより引用)
The Japan Times と The New York Times (International edition) の週末版をひとつにまとめた週刊英字新聞。新鮮な視点や鋭い分析、専門的なストーリーテリング、楽しい気分転換コンテンツなど、充実の内容をお届けします。
上級者向け英字新聞
日刊なので、世界各地の最新ニュースを知ることができます。
記事のボリュームが豊富なので、
「本格的に英字新聞を読んでみたい!」
という人にぴったりです。
(オンライン書店Fujisanより引用)
国内で編集されるThe Japan Timesと海外で編集されるThe New York Times International Editionを世界中の出来事・事件をお届けいたします。定期購読者はジャパンタイムズのウェブサイトだけでなく、NYTimes.comとNYTimesのスマートフォンアプリも無料でご利用になれます。
世界200ヶ国で読まれている、世界最大の英文週刊ニュース誌です。
結構なボリュームがあり、体裁から見ても、新聞というよりも雑誌ですね。
アジア版では、日本の読者向けに馴染みの深いニュースを編集しているので、より身近な話題を英語で読むことができます。
TIMEはオールカラーで持ち歩きやすい点がお気に入りで、バックナンバーをいくつか取ってあったりします(^^)
(オンライン書店Fujisanより引用)
政治、経済、環境、文化、エンターテイメント、最新医療事情等、様々な分野をグローバルな観点から鋭く切り込む世界のオピニオンリーダー。日本では入手しにくいニュースを、TIME独自の見解・視点で伝えます。そしてビジネスやインターネットなど、さまざまなシーンで英語力が重要視される時代。現代英語のお手本とされ、洗練された英語表現を駆使したタイムなら、世界の情報を通して生きた英語表現が身につきます。
いかがでしたでしょうか?
少しでもご参考になれば幸いです。
ここまでお読みくださりありがとうございます😊
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