瞬間英作文は怖くない
スピーキング力を鍛える方法のひとつに瞬間英作文という勉強方法があります(与えられた日本語をすぐに英語に直すというもの)が、英語やり直し当初は、苦手でした。
和訳より英訳の方が苦手意識を持ちやすい理由。自分で考えなければならない要素が強いからです。
もちろん英文和訳だって楽な作業ではないですが、ある程度単語が分かっていて、文法も理解できていれば、与えられた文章をある程度そのまま日本語にすることでその課題はクリアできます。
でも、和文英訳はどうでしょうか?
たとえば、駅でよく聞くアナウンス。電車遅延のときの「振替輸送を行っております。」これを英語に瞬時に訳す時、どうしますか?
英語は主語と動詞を必要とする言語です。必ず冒頭は I You It などの主語から始まります。
振替輸送にピンポイントで当てはまる英語はありません。犬=dog のように。
この場合、振替輸送という日本語を、もっとわかりやすい単語に言い換える必要があります。
振替輸送=別の路線を使うことが出来る
これを英語にすればOKです。
You can take a diffrerent train line instead.
このような感じです。
振替輸送を行っている、だから、行っているのは鉄道会社だから…などと考えると難しくなり、英語にできなくなります。振替輸送=別の電車に乗れるよ!と言い換えればいいのです。
英語は、日本語よりも説明を要する言語です。
日本語で「好きだ!」と相手を目の前にして言えば誰に何を伝えているのかわかりますが、英語ではそれはできません。
I love you!だから通じるのであって、Love!では意味が通じません。主語、動詞、目的語を(基本的に)省略できないのです。
英語と日本語はそもそもの構造が全く異なる。これを理解した上で、英作文をする。
そして、与えられた日本語を分かりやすく変換してみる。つまり、5歳児の子どもに説明するかのように、小難しい日本語を言い換えればいいのです。これを意識すると、たいていの日本語を自分の持ってる範囲内のボキャブラリーで表現することが可能になります。
この訓練をすると英作文のハードルがぐっと下がり、むしろ得意なものとすることも可能です。
参考になれば幸いです。