何年も勉強してきたのに、日本人が英語を話せない理由

 

オンライン英会話をやっているときに、英語ペラペラなノンネイティブの先生に、私がよく聞いていた質問があります。

「なんでそんなに英語が上手なんですか?どうやって勉強したんですか?」

どの先生に聞いても、だいたい次のような答えです。

 

「中学と高校で必須科目だったし」

「アメリカ映画が好きで、よく見てるから」

 

え…日本人だって同じ理由で英語と関わってきてる人多いのに。

「なんでこんなに違いがあるんだろう?」

と、ずっとモヤモヤは晴れませんでした。

 

なんで日本人=英語を話せない

っていうふうに、代名詞みたいになってるんだろう。

TOEICのスコアが上がってもスピーキングが上達していなかった当時、ここを徹底的に解明する必要があると感じました。

それは

「英語を話せるようになりたい」

と心から願ったからです。

今日は

「日本人が英語を話せない理由」

についてまとめていきます。

 

1 そもそも英語と日本語は対極の位置にある

日本語と英語は、文法、語順、単語、文字、発音。これらすべてが違います。

そしてヨーロッパの言語は、英語と似ている、共通部分がとても多いのです。

歴史を紐解くと、英語はゲルマン語派なので、同じゲルマン語派であるドイツ語やオランダ語は、英語の単語と似ている単語が多いことがわかります。

また、ラテン語がルーツの言語(フランス語、スペイン語、イタリア語など)も、歴史上お互いに影響を受け、単語を借用したりと、やはり似ている単語が多いです。

このあたりは、ヨーロッパが陸続きだから互いに影響を受けやすかった、というのも理由としてあると思います(日本は島国だから、そういう感覚がわからないところがあるかなと)。

 

2 生きていくために英語が必要ない

正直、日本国内から出なければ…

英語ができなくても、仕事を得て生きていくだけの充分な収入を得ることができる。

英語が出来なくてもAIが発達しているし、あっという間に翻訳された情報を得ることができる。

英語を話さなければ困る、というふうに周囲に外国人に囲まれた生活をしている人はほとんといない。

 

このように冷静に見てみると、日常生活の中で英語を必要とする理由が乏しいことがわかります。

ヨーロッパの非ネイティブの人が英語を流暢に話せるのは、英語ができないと仕事が得られない、といったように、英語=生きていくために必須のもの、という人も多いからです。

特に、オンライン英会話で出会ったセルビア人の先生は

「英語ができないと出稼ぎに行けない」

と切実な悩みをよく言っていました。

このあたり、日本人とは危機感の度合いが違うなと感じました。

 

3 英語を「話す」練習をしてこなかったから

私が中高生の頃は、リスニングとスピーキングの練習は、英語の授業ではほとんどやりませんでした。

いわゆる「受験のための英語」といった授業で、単語を覚える、テストをする、問題集を解く、といった形の授業ばかり。

五感を使った練習なんてしたことは皆無だったのです。

 

自分がオンライン英会話講師となってわかったことだったのですが、学校の先生の多くが、自分自身のリスニングとスピーキングに自信がありません。

私が担当している生徒さんの中にも、中学や高校で英語を教えているという方はたくさんいます。

オンライン英会話を始めたきっかけは、ほぼ全員が

「英会話の苦手を克服したいから」

という理由からなのです。

 

私たち日本人は、英語のスピーキング、リスニングをやってきていないのだから、中高大と10年やったと言っても、実質

「話す練習は皆無」。

「英会話の練習をやってきた」

と言えなくて当然です。

話せない、聞けないのは当たり前ですよね。

 

先ほども述べたような、地理的・歴史的な背景はあったとしても、日本人は語学の才能がないとか、外国語が苦手な民族だとか、そういった理由ではないのです。

 

実際、日本人が海外に語学留学をする場合、入学時の文法テストでは

「日本人はハイスコアを獲得することが多い」

という結果があるのです。

日本人は英語が「苦手」なわけでは決してないんです。

苦手ということではなく、これまでの英語教育では、力を入れてきた分野が

「単語を覚えることや文法の問題を解くこと」

だったということ。

リスニングやスピーキングに重点を置いてこなかった、というだけの話なのです。

 

そうすると

1 そもそも英語と日本語は対極の位置にある→物理的なものだから仕方がない

2 生きていくために英語が必要ない→確かにそう。それなら「話せるようになりたい」という強い動機が持てればいい

3 英語を「話す」練習をしてこなかった→これからやっていけばいい

 

というふうに、物理的に変えられないことは受け入れ、そうじゃないところはこれまでの考え方と取り組み方を真逆のものにすればいいんだ、と見方を変えたのです。

 

つまり

「なんで英語が話せるようになりたいのか」

について、自分にとっての目的を見つけ、その目的を達成したい(英語が話せている理想の姿)なら、話す練習をする勉強法にシフトすればいい。

 

これが私が

「TOEIC900のスコアを取っても英会話が全くできない」

と自覚し、撃沈した後に決意したことでした。

 

もし

「自分は英語を話せない」

と落ち込んでいる方がいるとしたら伝えたい。

能力がない、才能がない、ということではありません。

英語の勉強はしてきた。

けど、話せるようになるためには、その方向性が違っていただけです。

舵を切る方向を変えていけば、少しずつ、でも確実に英語を話せる自分になれます(^^)

 

少しでもご参考になれば幸いです。

ここまでお読みくださりありがとうございます😊

 

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