英語を話せるようになるには「瞬間英作文」が効く

 

「英語を話せるようになりたい」

これを達成するために基盤となってくれる勉強法は、2つあります。

それは

・音読

・瞬間英作文

この2つです。

今日は後者の

「瞬間英作文」

これについて、その効果とやり方についてお伝えしていきます。

 

瞬間英作文は、私が英語をやり直した当初、音読と同じように取り組んだことでもありました。

なぜそれをやってみようと思ったかというと

「英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法」(ベレ出版)

こちらに

「瞬間英作文は、英語の内在化トレーニングの2本柱を成すトレーニング」

と書かれていたからです。

ちなみに

「英語上達完全マップ」

は、これから英語学習を始めたい人、やり直したい人に向けた”マップ”のような書籍です。

私はこれを愛用書とし、勉強計画の指針として常に手元に置いておきました。

「英語学習法に悩んでいる」

という方、一読の価値ありの一冊です。

そして、本書の中に、次のような説明があります。

 

短文暗唱=瞬間英作文とは

音読パッケージとともに英語の内在化トレーニングの2本柱を成すトレーニングです。

音読パッケージが英語を受け入れる体質を作ると共に、英語のストックの裾野を広げる役割を果たすのに対し、短文暗唱=瞬間英作文は、英文を即座に作るための瞬間英作文回路を自分の中に組み込みます。

また、この回路に乗せて、音読パッケージなどで蓄えた英語のストックが実際に使えるようになります。

最も目立った効果は英語が話せるようになるということですが、それ以外にもリスニング、読解力も向上します。

自在に使える構文、フレーズが多いということは、英語力全体を底上げしてくれるのです。

 

つまり

「瞬間英作文はスピーキング、リスニング、リーディングに効果がある」

ということなのです。

日本語を見て、瞬時に英語を作る。

いわゆる「和文英訳」ですが、これを苦手とする英語学習者は多いと思います。

瞬間英作文は

「英語を話せるようになりたい」

人にとって最適なトレーニングです。

実際、瞬間英作文には私もかなり力を入れて取り組みました。

その結果

・英語が口をついて出てくるという感覚を得ることができた

・TOEICのリスニングスコアが3か月で100以上アップした

といった効果も得られました。

 

瞬間英作文をするときのポイントは次の3つです。

1 簡単な文を数多く作り、発話する

2 スピードと流暢さをを重視する

3 同じ教材を繰り返す

 

1 簡単な文を数多く作る

これは

「中学校レベルの簡単な日本文を、瞬時に英文に訳して発音する」

ということです。

たとえば

あれは彼女の本です。

→ That is her book.

これは彼の本ですか?

→ Is this his book?

これはあなたのバッグではありません。

→ This is not your bag.

これぐらいのものからスタートします。

 

最初は

「こんなの簡単!」

と思うような単純な文章でも、教材を進めていくと「瞬時に」日本語から英語に変換することは、意外と難しいと感じます。

なぜなら、日本人の多くの人は、学校英語で「和文英訳」をやってきています。

でもそれは

「すぐに使える単純で実用的な文章」

ではなく

「翻訳のための小難しい文章」

であることがほとんどだからです。

(この最たる例が、大学受験や英検用英作文問題集だと思います)

瞬間英作文をやる目的は

「じっくり時間をかけて精読しながら英訳することを味わう」

ことではなく

「頭の中で構築した言いたいことを、瞬時に英語としてアウトプットする」

ことです。

そしてそれは

「平易な文を瞬間的にかつ正確に作ることができる力」

をつけるためにやるものなのです。

なので、瞬間英作文の効果を得るためには

「簡単な文を素早く、数多く発話すること」

が大切なのです。

 

2 スピードと流暢さをを重視する

3 暗記は不要

瞬間英作文の目的の一つは

「瞬時に英語が口から出てくるようになる」

ことです。

そのためには、英文を発話するとき、お手本の音声と同様のスピード感、流暢さになるまで練習する必要があります。

これを多くの人が飛ばしてしまいがちで

「とりあえず言えたから次に移ろう」

と、2、3回発話したら進んでしまうことが多いです。

そのやり方では、いくら英文の数をこなしたところで、スピード感も流暢さも身につかないのです。

あくまでも

「瞬間」英作文なので

「日本語を見たらすぐ言える」

ことが求められます。

「ええと…」

と、悠長に考えてから英語が出てくる段階であれば、まだ発話回数が足りない証です。

少し考えてわからなかったら、答えの英文を確認し、繰り返し口にします。

 

3 同じ教材を繰り返す

瞬間英作文に限りませんが、なにごとも

「盤石な基礎」

を自分の中に作っていくには、反復が必須です。

日々、英語を使う仕事の中で、新しく覚えたフレーズの中から

「これは使えそう!」

というものをメモしたり、覚えておくようにしています。

そしてそれをいざ使ってみようとするのですが、たいていは同様のフレーズを5〜6回は聞いたり使ったりしないと

「自分のモノ」

として、自然に使えるようにならないのが現実です。

瞬間英作文も同様で、数回練習したくらいでは、その英文やフレーズを実践で使えません。

 

瞬間英作文をやって英語力が向上する人。

そういう人は、一つの教材を最低3回、多いと10回くらい繰り返しています。

たくさんの教材に手をつける必要はありません。

それではいつか「積ん読く」になり、手をつけないまま本棚に眠っていく可能性が高いです。

まずは最初に買った1冊を大事にしてください。

そして、その教材をスラスラ言えるようになるまで何度も繰り返してみてください。

必ず効果を実感できます。

 

私が取り組んでいた瞬間英作文の教材はこちらです。

 

【瞬間英作文シリーズ】

まずはこちら。

「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(ベレ出版)

中学英語の復習をやり直したい人におすすめです。

文法の項目ごとに構成されています。

見開きで左ページに日本語、右に英語になっていて使いやすいのが特徴です。

「実用的な例文が少なく、使いづらい」

というレビューもありますが、これは

「文型を頭に叩き込むための練習」

です。

著者の森沢さんも

「英文そのものには何の意味もない」

とおっしゃるように、瞬間英作文の目的は

「英語のパターンを脳内に叩き込む」

ことなので、その練習ができる例文ならOKなのです。

加えて、本書に出てくる中学英語は、英会話力を上げたいのであれば絶対にマスターした方がいい内容でもあります。

私も最初

「こんなのわかる」

と思ってやり始めましたが、やはり

「知っていることと、すぐに口に出せるかは別の話」

ということを体感しました。

これから瞬間英作文やスピーキングにチャレンジしていく方には、取り組みやすい1冊です。

 

「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」(ベレ出版)

上の「どんどん〜」と構成は同じですが、こちらは色々な文型・文法が、タイトルの通りシャッフルされて記載されています。

なので「どんどん〜」よりハードで実践的になっています。

順番としては「どんどん〜」のトレーニングを終わらせてから、こちらで練習すると

「どの英作文をするときに、どの文型を使うのか」

ということを引き出す、負荷トレーニングになります。

 

 

少しでもご参考になれば幸いです。

ここまでお読みくださりありがとうございます😊

 

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