得意を伸ばすより苦手を潰すと英語力は上がっていく

 

英語学習をするとき、ついつい避けていたことがあります。

それは

「苦手なこと(分野)に取り組むこと」

です。

あなたは、いかがでしょうか?

苦手なことに着手しているでしょうか?

ひょっとすると、得意なものや、できていることばかりやってはいませんか?

得意分野を伸ばすのは、簡単です。

でも、苦手なことがいつまでも残っていては、当然ながらその穴は永遠に埋められず、自分が達成したい目的にも手が届く可能性は低くなります。

そんなの当たり前だと思われるかもしれません。が、いざやろうとすると、なかなか重い腰が上がらないのが人間です。

私自身がそうだったからよくわかります。

まず苦手を潰す。

 

TOEICに取り組み始めた頃、どうしても苦手な分野がありました。

TOEICはリスニングとリーディングパートがあるので、それぞれの苦手分野についていうと

リスニング → パート3、4のすべて

リーディング → パート5の中に出てくる数問の難問(語彙力を問われるもの)、パート7の新聞記事問題

これらがとても苦手でした。

【補足】

・TOEICはパート1から4がリスニング、パート5から7がリーディング

・パート3の形式

→2人または3人の短い会話を聴き、その会話に関する質問に対して、適切な答えを4つの選択肢の中から選ぶ問題。

・パート4の形式

→話者一人による長文英語を聞くパート。

話の内容は電話の応答メッセージ、会議の一部、駅や空港のアナウンス、スピーチなど。

・パート5の形式

→短文空所補充問題。

パート5というと「文法問題」という意識が強いが、語彙力を問われる問題も多く出題される。

・パート7の形式

→シングルパッセージ・ダブルパッセージ・トリプルパッセージの3つで構成。

全体を通して文章量が多く、情報処理のスピードが求められる。

 

パート3と4は

「会話、またはナレーションが長くてつらい」

パート5は

「短い文章なのに、なんかよくわからない問題にたまに出会う」

パート7は

「新聞記事の問題は固有名詞や登場人物が多くて

 

 

上記のパートについては、苦手と嫌いが入り混じっていたようにも思えます。

そして

「苦手なんだよな〜」

と自覚していながら、やりたくないので放置していました。

そして迎えるTOEIC公開テスト本番。

当然ながら、できません。

リスニングは容赦無く音がどんどん流れていき、リーディングは読むのに時間がかかる。

その上時間も足りなくなる。

公開テストが終わった直後の感想は、たいていこうでした。

「今回もやらかした…」

でも、そのあとは

「よしまた次がんばろう」

と決意して帰る。

こんなことを繰り返していました。

 

ある日、郵送で届いたスコアシートのアビメをまじまじと見てみました。

(アビメ=”アビリティーズメジャード”の略称。

ここを見ることで、どのパートの正答率が低かったかを確認することができます)

そして思いました。

「また同じところだけ(正答率が)低い。

これ以上同じことを繰り返してても、意味ない」

と。

そこからです、真剣に「苦手潰し」に取り組んだのは。

 

まず行ったのは自己分析です。

なぜ、パート3、4、5、7の各分野に

「苦手」

を感じるのか?

なぜ、できないのか?

時間が足りないだけか?

時間があればできるのか?

ゆっくりならば聞けるのか?

それとも他に原因があるのか?

当然ながら、すぐに答えなんて出ません。

一つ一つの問題に向き合った時の自分の心境、解き方、時間の使い方。

このあたりをどう処理しているのか、まず自分で自分のことがわかっていなかったのです。

ただ、結果的にできないことだけをみて

「できなかった」

「苦手だ」

そういう感想を抱いていただけでした。

 

だから同じこと繰り返す。

だからいつも間違える。

だからいつも悔しい思いする。

でも、自分に改善の意思がなければ何も変わらない。

 

一念発起したときでした。

パート3と4は

「会話、またはナレーションが長くてつらい」

パート5は

「短い文章なのに、なんかよくわからない問題にたまに出会う」

パート7は

「新聞記事の問題は固有名詞や登場人物が多くて、話の筋がわからなくなる」

まずこのようにして、それぞれの苦手分野のどういうところに苦手意識を抱いているのかを洗い出すことから始めました。

そこから

「じゃあその”つらい”とか”よくわからない”の原因はどこにあるんだろう」

「なぜ登場人物が多いと話がよくわからなくなるんだろう」

と、どんどん更問いを自分に投げかけていきました。

苦手を少しずつ分解していくようなイメージです。

「なんとなくわからない」

→ 抽象度が高すぎる

ここから

「この文法項目がよくわかっていないから、この手の問題が出されるとわからない」

→具体的にイメージできる

→何をどうすればいいか、対策を立てられる

 

こんなふうに

「できない、苦手」

の解像度を上げる作業をやっていきました。

真摯に「苦手」に取り組み、丁寧に向き合い、徐々にそれらを克服していきました。

スコアも少しずつ、上がり始めました。

TOEICの取り組み方について振り返ると、それまでは勢いや感覚で解いてきたこともありました。

(特にマークシート式のテストということもあり、迷ったらとりあえず選べばOKだからです)

でも、そのやり方では限界を迎えていたということです。

苦手を避けていくことと、私がスコアの伸び幅が小さくなったことは、見事に連動していたのです。

 

あなたには、苦手分野がありますか?

もしあるとしたら、しっかりと自覚し、克服に向けて動いていきましょう。

得意なものを伸ばすのは、いつでもできます。

まずは苦手と真摯に向き合ってみてください。

そして苦手なことが見つかったら、それを解決してくれるのは、やはり基本になります。

中学英語レベルの基本文法が身についていると、英語力が盤石なものになるのは間違いありません。

そこに穴や苦手意識があると、何の英文を読んでいても、必ずつまづくときがきます。

「天才は基礎に飽きない」

と言われるほど、基礎というものはどの道においても根幹なのです。

 

文法の重要性とおすすめ教材については、こちらの記事に詳述していますので、ご参照いただけたら幸いです。

英語をやり直す!と決めたら、〇〇はさっさと終わらせる

 

苦手と向き合う。

ぜひ、やってみてくださいね。

 

少しでもご参考になれば幸いです。

ここまでお読みくださりありがとうございます😊

 

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