英語の語彙力アップに必要な「暗記力」を高めるコツ
英語学習を進めるにあたっては
「語彙力を高めること」
は必須です。
単語の意味を覚えていなければ、英文を読む、聞く、話す、書くのどれもできないですよね。
でも
「何回復習しても、本番のテストになると思い出せない」
「覚えたつもりなのに、時間を空けて見ると忘れていて、記憶がなかなか定着しない」
こんなふうに悩んだことはないでしょうか?
「覚える」こと、つまり「暗記」が苦手という人は、とても多いと思います。
そして、上のような問題にぶち当たったときにやりがちなのが
「自分はなんて頭が悪いんだ」
「自分には暗記の才能がない」
と、自分自身を責めてしまうことです。
全然、そんなことはないのです。
それなら、暗記が得意な人と不得意な人の違いは、どこにあるのでしょうか?
それは
「暗記のテクニックを知っているかどうか」
に尽きます。
「もともと、ものを覚えるのは得意!」
という人を除いて
「一度やれば覚えられる」
なんていう人はほとんどいません。
意識的であれ無意識であれ、暗記のコツをつかんでいる人は、新しいことをガンガンと効率よく覚え、学習をどんどん進められます。
一方、テキストの内容をそのまま丸暗記しようとしたり、短期間で膨大な量を覚えようとしたりしている人は
「こんなに覚えられない」
「最後までとりあえずやったけど、もう最初の方なんて忘れている」
となってしまい、結局
「自分は暗記が苦手」
となってしまうのです。
では、暗記力を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。
私が実践してうまくいった方法を2つご紹介します。
それは
1 覚える情報を絞る
2 反復するときに順番をバラバラにする
ことです。
ひとつずつ見ていきます。
1 覚える情報を絞る
テキストに書いてあることををぜんぶ暗記する=テストでいい結果が出る
わけではありません。
その考えは捨ててください。
使っているテキスをを盲信するのではなく
「覚えるべきこと」
と
「そうでないこと」
を選別し、絞り込むことが大切です。
目の前にある情報をすべて正確に覚えることはできませんし、覚える必要もありません。
英検1級の語彙問題対策を例にとります。
英検1級の語彙問題はレベルが高く、ある程度「強制的」に単語を覚えないと、対応できません。
使用したテキストはこちら。
たとえば、その中に出てくる「endorse」という単語。
右側に書かれた日本語を見ると
「〜を推薦する、〜を承認する、(手形など)に裏書きする」
とあります。
ここで
「うわ3つも意味がある!えー…推薦する、承認する…」
と覚えようとするのではなく
「〜を推薦する」
だけを覚えます。
endorse=〜を推薦する
という情報1つに絞る。
そうすると
「でも他の2つの意味は異なるのに!」
となると思いますが
「推薦する=いいことと認めている=OK出す」
のように、endorseにコアイメージ(中核となるイメージ)をつけてしまうのです。
「endorse=推薦する」
と意味で覚えて
イメージとして
「OKサインを出す」
こんなふうにすると、定義として3つ覚える必要がなくなります。
(実際のテストでは文章問題で出題されるため、文脈から意味を推測したりもします)
複数の意味が書かれている単語については
「いちばん最初に出てきた意味だけを覚える」
ようにしました。
これが
「覚える情報を絞りこむ」
ということです。
2 復習するときに順番をバラバラにする
「覚えたはずの単語なのに、なぜか試験になるとすっと思い出せない」
この現象が生じてしまうのは
「単語帳に出てきた順に覚えているから」
ということが考えられます。
復習するときは、ほとんどの人がテキストを最初から読み直すと思います。
すると、最初のページから順番に
A → B → C → D → E → F
と進めていきます。
でも、この方法だと、単語に触れる頻度のバランスが悪くなることに気づきました。
同じ順序で勉強をしていたら、最初と最後であるAとFの部分は比較的印象に残っていることに気づきました。
一方、そこに挟まれているBCDEの部分はあやふやになっていたのです。
理由は
・いつも最初から繰り返すから、Aが最も接触回数が多くなった
・途中でだんだん飽きてきて「ちょっと後ろからやろうかな」とFをたびたび見ていた
からでした。
さらに、同じ順序で繰り返し復習するうち、単語帳の「並びどおり」覚えていることにも気づきました。
AからBにさしかかるころ
「次にBが出てくる」
と、単語そのものではなく
「並び順」
で覚えていたのです。
つまり
「AがあるからBを思い出せた」
言い換えると
「Bだけでは記憶があいまいで、B単体でいきなり出されたら思い出せない」
ということです。
でもこれは単語帳を使っているときには気づかないので、テスト本番で
「あれ、覚えたはずなのに…なんだっけ」
ということになってしまっていたのです。
これを克服するために、復習するときに順序をバラバラにしました。
A → B → C → D → E → F
これを
A → C → E → B → F → D
C → F → B → D → A → E
このように、日によって変えるようにしました。
音声で単語を聞くときも、シャッフル機能を利用して、バラバラに出てくるようにしました。
つまり
同じ順番で復習すると、前の単語が「きっかけ」となって思い出せてしまう
→順番を入れ替えることで、どこからでも思い出せる
ということになります。
暗記力を高めるために私が工夫した2点
1 覚える情報を絞る
2 反復するときに順番をバラバラにする
「勉強しているのにテスト本番になると思い出せない」
という方は、試してみてください。
最後に、おすすめの単語教材をご紹介します。
アルクから出ている「キクタン」シリーズです。
単語教材というと、ふつうは、その単語を使った例文がが収録されていることがほとんどです。
でも、このキクタンシリーズは
「単語・意味・フレーズ・センテンス」
の順に収録されています。
しかも「チャンツ」というリズムのおかげでとても覚えやすい作りになっています。
私もふんだんに活用させていただいています🎵
英語→日本語の順に、結構速めのテンポで流れていくので、聞くだけでもかなりの量の単語に触れることができます。
私は机に向かって「座学」的に単語を覚えることが苦手なので
「とにかくたくさん、何度も何度も聞く」
をやることで、かなり語彙力がつきました。
さらにリスニング力も鍛えられたので、キクタンシリーズにはとても助けられました。
キクタンは種類もいくつかあり、レベル別にわかれていますので、ご自身に合うものを選んでみてくださいね。
「改訂第2版キクタン【中学英単語】高校入試レベル」(アルク学参シリーズ)
・高校入試レベル
・見出し語の数 1120語
・学習スケジュール 1日16語×70日
「改訂第2版キクタン【Entry】2000語レベル」(アルク学参シリーズ)
・大学入試準備レベル
・見出し語の数 600語
・学習スケジュール 1日8語×75日
「改訂第2版キクタン【Basic】4000語レベル」 (アルク学参シリーズ)
・大学入試基礎レベル
・見出し語の数 1200語
・学習スケジュール 1日16語×75日
「改訂第2版キクタン【Advanced】6000語レベル」 (アルク学参シリーズ)
・難関大学レベル
・見出し語の数 1120語
・学習スケジュール 1日16語×70日
「改訂第2版キクタン【Super】12000語レベル」 (アルク学参シリーズ)
・最難関大学レベル
・見出し語の数 1120語
・学習スケジュール 1日16語×70日
少しでもご参考になれば幸いです。
ここまでお読みくださりありがとうございます😊
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