「めんどくさい」を克服する
生きている以上、たいていのことは「めんどくさい」こと。
そしてそれが勉強となればなおのこと。毎日続けるとなると、どこかで「めんどくさい」という気持ちが出てくるのは当然だと思います。
でも、私は早々にこの「めんどくさい」を克服できたんです。
TOEICを始めたばかりの頃。当時は音読に夢中でした。
英語の基礎体力がなかったので、國弘正雄先生の言葉を信じ、「ぜったい音読」シリーズに真摯に向き合っていた時です。
でも毎朝の音読は、時にやりたくない日もありました。あーやりたくないなと思いつつ取り組む時もありました。心の中で思ってました。「めんどくさい」と。
でも、ある日職場の飲み会があって。その時TOEICの話になったんです。
「Akiさん、TOEIC始めたんだって?」
「そうなんです。」
「すごいね、毎日勉強してるの?」
「そうですね…一応、毎日やってます。」
「英語はやっといた方がいいって俺も思ってるんだけどねー。」
「ですよね。」
「でもさ、英語の勉強するって…めんどくさいじゃない?」
今でもすごくよく覚えてるシーン。
そうだよね、英語の勉強って、めんどくさい。
わかるわかる、と彼に共感しましたが、はっとさせられました。
そうか、英語の勉強は本来「めんどくさい」もの。だから多くの人はやらないんだ。
やろうとしてると言いながら、やらない。もしくは、始めても続かない。やるやる詐欺。
でも私は、ここまで何とか続けてこられてる。成果も少しずつ出せてきてる。一歩踏み出せてるんだ。
と、思ったんです。
なんでしょうね。
自分でも、日によっては「めんどくさい」って思ってた英語学習が人から言われると違った風に感じられたんです。
めんどくさいから、みんなやろうとしない。
こんなにいっぱい便利な教材やツールがあっても、いまだに英語難民が多い国、日本。その理由はただひとつ。めんどくさいから。
当たり前のことを当たり前に書きましたが、そのことに気づいてから、決めたんです。
「めんどくさい」と思うことも言うことも、しないように心がけようと。
冒頭にも書きましたが、生きている限りたいていのことは「めんどくさい」ことです。仕事も通勤も家事も雑用もその他のことも。
好きなこと「だけ」で生きているわけじゃないから当然です。
だけど、「めんどくさい」って思ったり言ったりすることで、自分のおっくうさを認めることになるし、どのみちその作業に向かわなきゃいけないのに、渋々やるのって身にならない。
英語学習ならなおさら。
だから、めんどくさいと思わない、言わない。
めんどくさいと思っても、そこで取り掛かればいいけど、さぼれることはそこで辞めてしまう可能性があるから。
巷にあふれる英語学習法。
どんなにいい!と言われるものがあっても、それを続けられる人はきっと少ない。じゃなきゃ、こんなに英語学習で悩む人口は多くない。
悩むのは、英語学習法が悪いからじゃなくて、めんどくさがって手をつけてないか、続けてないから。安直にモノになる方法を探し求めるから。
だから、腹くくって。
めんどくさいって思わない!言わない!
愚直に勉強しよう。その方が、確実に身に付きます。
※本当は「面倒くさい」が正しい表記なのですが、あえて自然なニュアンスが伝わるように「めんどくさい」と表現しています。ご了承ください。