最後のピースは文法にあり
私はTOEICを始めたばかりの頃、文法書をきちんとやっていませんでした。
これまでの(高校、大学まで)知識でなんとかなるだろうという思いと、TOEICは四択式のテストいうこともあり、文法をそこまできちんとやらずとも、そこそこスコアが取れたからです。まるでゲームのように。
でも、990を目指すとなるとそうはいかないことに気づきました。何度やってもPart5で満点取れない。Part7の言い換え問題でも3回に1回は落とす。なんでだろう、なんで間違えるんだろう。原因もよく考えず、満点に届かないことだけをとらまえては悩み、悶々としていました。
答えは簡単でした。
重箱の隅をつつくように文法を勉強してこなかったからです。勢いや雰囲気だけでこれまでスコアをもぎとってきた。そういっても過言ではないほど、私は文法をちゃんとやってこなかったのです。だから、最後の詰めを詰め切れない。凡ミスをする、どこで凡ミスしたかにも気づかない。だから同じような問題で常に間違え、満点への距離が縮まらない。こういう負のスパイラルにどっぷりはまっていました。
そこに気づいた時、初めて文法を丁寧に勉強しようと誓いました。
取り組んだのは「TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6」(ヒロ前田氏)でした(※当初買ったのは新形式移行前の版です)。
前田先生は尊敬するTOEIC本著者の一人です。常にTOEICを分析・研究し、受験生が躓くポイントを心得た上で作問されているからです。
私は必死でこの問題集に取り組み、空いている穴を塞ぐ努力をしました。単語のコアミーニングやコロケーション、いかに自分の知識が甘いものであったかを思い知らされました。
日本の英語教育は文法偏重主義と叩かれますが、文法は語学の根幹です。特に、多言語を学ぶようになってからそう感じることが増えました。例えば、仏語のフレーズ集を勉強中「単語の意味は分かるけど並べてある理屈が分からない」ということに気づき、文法やらねば!と基本文法書を1冊仕上げました。フランス語は英語と類似項目も多い上、後に同じ文章を見たら、文法書をやる前と後では、後の方が驚くほど速く理解できたのです。
文法を最初に片付けると学習がストレスなく進むことは間違いないです。
早々に取り組み、さっさと仕上げましょう。