同じ問題集を繰り返す意味って、あるの?

 

の答えは「大いにあります!」です。

わかります。TOEICの問題集、何度か解いていると、答え覚えてしまうんですよね。リスニングもリーディングも、ストーリーが頭に入ってしまうんですよね。

だから、「解かなくても」正解を選べるようになってしまう。何度も同じ話を聞いたり読んだりすれば、当然だと思います。

それでも、同じ問題集を解く意味。 それは模試解きは正解を覚えるためではなく、自分の実力、底力を上げていくことです。

 

ここで、質問です。

●リスニング、ストーリーや正解選択肢わかってても、全部聞き取れてますか?

●リエゾンや冠詞の抜け落ちがないまま、そのまますぐディクテーションできますか?

●スクリプトを穴埋めで文章で見せられたら、さっと空欄埋められますか?

●流れてる音声、正確に和訳できますか?

●リーディングのPart7だったら、そのセットの文法事項、全て構文説明できますか?

●すべての単語の意味、ちゃんと取れてますか?

●解説の日本語訳を見て、すぐに英訳できますか?

●不正解選択肢が誤っている根拠を説明できますか?(特にPart5)

 

いかがでしょうか?

これらの質問に迷わずyes!と答えて、すらすら解答できるのであれば、もうその問題集は卒業です。しゃぶりつくすほど、その問題集から多くを得られています。

同じ問題集を繰り返すことの意味は、ここにあります。

手を変え、品を変え、出された場合でも、その文章(音声)であれば、どんな球でも打ち返せるほど、隅々まで理解すること。

問題を解くだけが問題集の使い方ではないです。むしろ「解く」作業は初見の時だけ。公開テストと同じ雰囲気を味わえるのは、最初の1回だけです。だって初めて見るから。

大事なのは2回目以降。その問題集を「どう使うか」「どこを使うか」。

やり方次第で、何十回、何百回も学習(復習ではない)できます。新しい気づきを得られます。

 

私は、さっき上に書いた質問事項をすべてやっていました。気づきが多すぎました。

「おぉ、ここ聞けてない!」「この構文、ちゃんとわかってるようで意外と取れてなかったな。」「あれ、和文英訳って意外と難しい。あんなに見慣れてた英文のはずなのに…。」

やるたびに、自分の弱点が見えてきます。

 

本質を見誤らないこと。

大事なのは、「答えを覚えてしまう」「解く作業」ではなく、「自分の底力を上げること」。

このために、同じ問題集を何度も何度も繰り返しました。

誤解のないように言うと、〇回やった、も無意味です。回数の問題じゃありません。

あくまで、自分の「力」をつけるために問題集を使うんです。