なぜ、TOEICやってるんですか?

 

この問いに即答できるでしょうか?私は、できませんでした。

そもそもTOEICを始めたきっかけは職場の英語研修を受けるため。TOEIC600のスコアがあれば英語試験が免除になったからです。それが、TOEICの存在を初めて知ったきっかけでした。

そこから初めての受験。受験のたびに、ちょっとずつスコアが上がるのが面白くなってきた。

この段階では「スコアが上がるのが楽しいから」→ だからTOEICやってる、という状態。

 

そして800を超えてくる頃になると、周りの評価が変わってきました(主に職場)。

「すごい!TOEIC800って相当英語できるんだね!」そう思われるのが嬉しくて、え、そうなのかな、これってすごいことなのかなと、やや天狗になっていました。

この段階では「周りに認められて嬉しいから」→ だからTOEICやってる、という状態。

 

そしていよいよ900を超えたとき、それは初めて自信になりました。なぜなら、私の中で900超え=英語が相当できる人というイメージが昔からあったからです。

実際900を取ってみると、会話の部分ではまだまだだし、文法だって穴もあるのですが、それでも自信になりました。

この段階では「自分に自信を持つことができた」→ だからTOEICやってる、という状態。

 

さらに950前後になると「もう十分だと思うし、ほかのことしたら?」と、TOEIC批判が増えてきました。

この段階で「私なんのためにTOEICやってるんだろう?」悩みというか、疑問が生じました。

好きだから?楽しいから?単なる趣味??

英検や英会話に手を出し始めたのも、この頃です。同時に、スコアも頭打ちになりました。どんなにがんばっても970が限界で、それを超えられないまま、数か月~約1年が過ぎていきました。

 

あるとき、気づきました。

TOEIC990がほしいのは、それが最高峰だからだと。

オリンピックでいう、金メダル。銀メダルだって十分すごいけど、どうせやるなら世界一(990という最高値)に挑戦したい。ここまできたら、無謀な挑戦じゃない。

新たに生まれていたのは、「990に固執する」というよりも「自分への挑戦」でした。

以前の自分だったら考えられないようなことに、今挑戦している。それをクリアすることで、自分が成長できる。挑戦→達成、はどんなことでも自分にとって経験値として蓄えられてきたからです。

私のTOEICをやる理由は「自分の成長のため」に変わりました。それから猪突猛進のごとく勉強し(このあたりは多々苦労もありますが)、990を達成しました。

 

冒頭の問いかけ、皆さまの答えはどんなものでしょうか?

TOEICについて不安や悩みがあるとき、一度振り返って考えてみるといいかもしれません。

スコアを上げる具体的な勉強をする前に、まず、もっともやるべきことのひとつだと思います。