1つの問題集を使い倒す

 

これを英語学習素材のひとつとして取り入れています。

『高校生から始める現代英語』

放送中、伊藤サムさんがこんなことを言っていました。

「テキストの英文を見たら、その日本語訳を見るだけで終わりにしないでください。日本語訳を見れば、元の英文に訳すことができる、反訳トレーニングをしてください。そのレベルに至るまでみっちり練習することで、初めて英語で話したり書いたりすることができるようになります。

きつい特訓ですが、英語の構文や語彙に慣れて、文を組み立てる力がどんどんつきます。」

 

英語に限らず、学習の真髄ではないでしょうか。

手元にある教材を見て、読んで(解いて)、ふむふむと理解して終わり。それはその中身をとりあえずこなしただけ。表面上の学習にすぎません。

TOEICの問題集でも、よく「〇回やった!」とか回数にこだわる人がいますが、それってナンセンス。回数の問題じゃなくて、どれだけその本から自分がたくさんのことを得ることができたか。

私も以前は量や勉強時間だけにこだわっていた時があったのでよくわかります。時間を投下すれば、「やった感」は得られるからです。

でも本当にちゃんと理解しているかは、公開テストで試されます。できたできたとホクホクして帰って、3週間後スコアが変わってないと、あれなんでだろうと。ただ当時は原因がどこにあるかわかってないから、また時間を投下する勉強で自己満足。それを繰り返してきました。

 

問題集の数が多いことに越したことはないです。色んなバリエーションの問題に当たれば、本番の変化にも対応しやすいから。

でもその前にもっと大事なこと。1冊の教材から学びつくすこと。これをやるには、工夫が必要です。与えられた問題を解いて終わり、という受身的な学習を続けていても進歩はないんです。

主体的に能動的に、ガツガツ学ぶ姿勢と正しい勉強法(←これ大事)。意識してやると、スコアが爆発的に上がっていきます。

 

問題集を使い倒す、1冊を繰り返しやる、ということの本質はそこにあるので、それを理解すると「同じものばかりやっていて飽きた」という発想にはならないはず。

飽きるまでやったというなら、今ここで解いて全問正解できて、かつ、文法事項や単語もくまなく説明できるか。それを問うてみてください。

私は以前同じ質問をされて、言葉に窮しました。もう990まであと数十点のところでもがいていた頃です。

やってはいるけど、そこまでじゃない。私がやっているのは、ただひたすらの模試解き。それだけじゃ、だめなんだ。問題の所在はそこじゃない。勉強不足、やり方の浅さを自分で認めました。

惰性でやってたから、いつのまにか受身の勉強になってた。要は自分の取り組む姿勢、考え方ひとつ。教材は、何でもいい。あーそうか、とあらためて気づかされました。

 

そこから、これまでの勉強方法を全面的に見直し、改善策を講じ始めたわけです。