「難しい」と「分からない」は違う

 

先日イタリア語の文法を勉強中、どうしても理解できないところがありました。

「難しい!これ!」と思いました。

その文法書をやるのは2回目で、1回じゃきっと全部は分からないから、また繰り返した時にきっと分かるだろうと思っていたんです。

でも、やっぱり同じところでつまづいてしまって。「こんな難問、出来ないよ…。」としばらく悩んでいたのですが、ふと、少し前の項目を見返していたら、そことリンクして、悩んでいた箇所が理解できたんです。あっという間に。

 

その時思い出しました。

難しいと分からないは違うんだった、ということに。

この項目が「難しい」わけじゃなく、私が特定分野の理解が足りなくて「分かっていない」部分があったからできなかったんだと。

なので、冒頭に「難しい…」と書きましたが、正しくは「分かっていない」なのです。

分かっていないことがあるから、難しく感じただけ。ここ、混同してはいけません。

 

TOEICに置き換えてみると、できなかった問題があった時、それは「難しかった」のか、それとも「分からなかった」から間違えたのか。この区別をすることはとても重要です。

たとえば

1 この動詞の意味は分かるけど、本問題の場合どれをあてるのか悩ましい→選んだ結果、間違えた=難しい

2 どの動詞が入るのか見当がつかない→選んだ結果、間違えた=分かっていない

1と2は明らかに違います。でも、2だった場合でも「難しい」と言ったり思ったりしていないでしょうか。

先のイタリア語の例でも、私は、分かっていない項目があるのに、それを「難しい」とはき違えていたのです。難しいだけであれば、考えれば、又は少しヒントがあれば理解できます。先に進めます。その問題集を、時間はかかれどクリアできます。

でも、分かっていないと、仮に先に進んだとしても穴だらけのままです。それを誤魔化しごまかし進めて終了しても、実際にはまったく終わっていないままです。

当たり前ですが、分かっていないのに適当に回答しているからです。

 

骨のある問題、できなかった問題に出くわした時、ぜひこのことを思い出してください。

両者の区別がしっかりできれば、そしてその後、それに対するフォローをきちんとすれば、英語学習はすごくスムーズに進めていけます。

 

参考になれば幸いです。